2019-1028-man3403
万葉短歌3403 我が恋は3148
我が恋は まさかも愛し 草枕
多胡の入野の 奥も愛しも 〇
3148 万葉短歌3403 ShuG355 2019-1028-man3403
□あがこひは まさかもかなし くさまくら
たごのいりのの おくもかなしも
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第51首。男。
【訓注】我が恋(あがこひ=安我古非)。まさかも愛し(まさかもかなし=麻左香毛可奈思)[「<まさか>は現在、目の前」。 12-2985真坂者君尓 縁西物乎(まさかはきみに よりにしものを)。「中央の歌に2例、東歌に3例。ここは・・・共寝している今の今・・・」。「(かなしは)悲しい・せつないの<悲し>ではなく、せつないほどかわいくてならのの<愛し>・・・]。多胡の入野(たごのいりの=多胡能伊利野)[「<多胡>は上野の国の郡名。・・・<入野>は山間の奥深くに入りこんだ野。入野谷(いりのや)。共有地であることが多い。」]。