2019-1027-man3402
万葉短歌3402 日の暮れに3147
日の暮れに 碓氷の山を 越ゆる日は 背なのが袖も さやに振らしつ 〇
3147 万葉短歌3402 ShuG353 2019-1027-man3402
□ひのぐれに うすひのやまを こゆるひは
せなのがそでも さやにふらしつ 〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3353-3428、76首)の第50首。女。ここからの22首は、上野国(かみつけのくに)歌、と3423歌左注。
【訓注】日の暮れに(ひのぐれに=比能具礼尓)。碓氷の山(うすひのやま=宇須比乃夜麻)[「上野と信濃との境をなす碓氷峠。・・・ただし、現在の・・・より2、3キロ南の入山峠」]。背なのが(せなのが=勢奈能我)[「<背な>は<背子>の意の東国語。・・・<な>は親愛の意を示す接尾語。・・・<背なのが>は<背なの君が>の意・・・」]。