2021-0519-man3967
万葉短歌3967 山峡に3689
山峡に 咲ける桜を ただ一目
君に見せてば 何をか思はむ 大伴池主
3689 万葉短歌3967 ShuI195 2021-0519-man3967
□やまがひに さけるさくらを ただひとめ
きみにみせてば なにをかおもはむ
○大伴池主(おほともの いけぬし)=08-1590歌注参照。
【編者注】巻17(3890~4031、百四十二首)の第78首。題詞(漢文返辞、要旨)に、たちまちに辱芳音(はういんを かたじけな)みし翰苑(かんゑん)雲を淩(しの)ぐ。兼(さら)に倭詩を垂れて暮春の風景、紅桃、戯蝶、翠柳、嬌鶯を歌ふ。・・・いささかに談笑に擬(なそ)うらくのみ、と。次歌左注参照。
【訓注】山峡(やまがひ=夜麻我比)。桜(さくら=佐久良)。ただ一目(ただひとめ=多太比等米)。君(きみ=伎美)。