UN大浦のブログ

徒然なるままの手記。
大半が、山と猫様、そして妄想の徒然草。

あの頃、抜け道を通って。

2015-10-14 22:20:59 | 日記
 学生の時分、京都にいた折、ともすると足を運んでいたのは植物園でした。
 
 御目にも珍しい花々の香りを満喫するという高尚な趣味のためだとか、園芸員に美女がいて下世話にも会いに行くためだとか、
 ましてや農学部の研究のためとかでは全くなく、これは偏に一つの事実がもたらしてくれた行動でした。
 
 隣だったのです。府立大学の。
 今でこそ、植物縁側の経営事情ゆえか封鎖されてしまいましたが、
 当時は大学と植物園間を行き来する専用の抜け道があったのです。

 学生自分のペッタンコなお財布を更にひしゃげる事もなくやすやすと息抜きが出来、
 人嫌いな私が、気兼ねなく時を過ごす事が出来たという点では格別の地でしたが、
 大抵一緒に散策していた者がおりました。植物園と彼女は、記憶の中で一括りになっています。
  
 同じドイツゼミに所属していた妹みたいな女の子でしたが、
 つい先日、彼女から「聞いて!私結婚しちゃいます!」という報せを受けました。

 近々予定を作って、京都で紅葉狩りでもしよう、その時詳細を話す、となっています。
 嬉しい限りです。他人の幸せなんて猫の残飯にでもしたいと思う私ですら嬉しいと思えることです。しかし、まぁ、まぁ・・・

 今日会社からの帰途、UFOを見ました。
 あれはUFOのはずです。はずなのです。そうでなければ、あんな一瞬で消えないのです。置き去りにしたまま。光だけを残して。