UN大浦のブログ

徒然なるままの手記。
大半が、山と猫様、そして妄想の徒然草。

野行

2015-10-27 21:31:29 | 日記
 見たくて、食べたくて、そして生きたくて出てきたのに、
 怯えさせられ、捕らえられ、そして何も踏めないものにされてしまうよ。
 お逃げ。

 鉄紺色の夜。我が家への帰途。
 田んぼの中に、車のライトで白く照らされた凛々しいお耳が目立つ。
 キツネだろうか、それともハクビシンかな、と悩んでいたら横顔で一目瞭然。おキツネ様だ。

 冬に向けて蓄えるご飯がなくて、降りてきたのか。
 人里にある柿を。味わいにきたのか
 こちらを見てもさほど驚かない。
 
 ここに来ちゃ駄目。
 熟してないのに捥ぐ者がいる。
 熟した生き物をぞんざいに扱う者がいる。
 ここはそういう輩がいるところ。
 化かす力が身についたなら来てもいい。せめてそれまでは。