心穏やか委員会

笑い飛ばせば気分は上々。

あれは難しいよ実際

2021年06月23日 | 日記
「おいこら!お前、痴漢行為しただろ!?」

朝の京浜東北線の静かな車内に響く怒号。


見れば、腕を掴まれながらも逃げようとする男と、
それを鬼の形相で取り押さえようとする男性がおりました。

逃げる男の顔には確かに「僕やりました」と書いてあります。
次の駅に着くと電車を降り、ホームで揉み合っています。


これは加勢した方がよいのか?
そのぐらいの勇気は持ち合わせてるつもり。


いや、待てよ。
揉めてるのはこの二人のみ。
被害者の女性の姿が何処にもいないではないか。

被害届なしに、怪我でもさせたら大変だぞ。


いや、待てよ。
もしや、被害者はこの男性か?
心なしか、逃げる男に女性的な雰囲気を感じる。

うわぁ~、これは手が出せない。

などと考えて、体が硬直している間に、
正義感の強い数人のサラリ-マンに取り押さえられていました。


「駄目じゃないか!この意気地なしめ!素通りか?」
僕の良心の声が聞こえましたが・・・・・・。


いやぁ~あれは難しいよぅ~実際。


それにもし付き合って、
「被害者はどちらですか?」となったとき、「僕です」ときちゃったら……
「ぷっ」
笑わないでいられる自信がございません。
コメント
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