以前、出雲旅に行ってから
一度「古事記」を読んでみたいな~と思い…
かと言って、いくら現代語訳になったものがあるといっても
いきなり3巻からなる古事記を読むのはさすがに躊躇し
体よくまとめられたものを探した結果
この本にたどり着きました。
「眠れないほど面白い『古事記』」著・由良弥生(王様文庫)
まぁ、眠れないってほどのことはなく
寝る前に読むと良い入眠剤になる感じですが…(笑)
これまで「古事記」と言えば
学生時代には日本最古の歴史書?と習い、
それ以上の知識は持ち合わせておりませんでした。
そして、この中で語られているいくつかの話は
日本神話として子供時代に読んだことがありましたが
本来はどうやら、天皇家の系譜をまとめ
天皇家がこの国(やまと朝廷)を納めるにふさわしい人物(家系?)で
あることを庶民に伝えるためのものであったらしい…です。
まぁ、それにしてはあまりにも唐突すぎるエピソードがたくさんで
ツッコミどころ満載です。
最初に登場するアメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)から
始まって、すごく長たらしい名前の登場人物(神さま)がたくさんなので
時々、遡って読み直ししたりしないとよく解らなくなることがままあります。
ギリシャ神話もそうですが、神様があまりにも人間臭く
(人間が考えるから当然といえば当然…)
エゴの固まりみたいな神様もいて
そしてそれって道徳的にどうなの?思うこともしばしば…。
とりあえず、まだ読みかけですが…
上巻(この本ではある程度内容をまとめてあるので上中下が1冊になっています。)
の一番のツッコミどころは
天照大神から命を受けてタカチホに降り立った
(天照大神の孫)ニニギが
笠沙の岬で見目麗しき乙女のコノハナサクヤヒメに出逢い
その父親に姫ををめとりたいと伝えたところ
父親は天孫の申し出に喜んでコノハナサクヤヒメだけではなく
サクヤヒメの姉のイワナガヒメも差し出しました。
しかし、この姉の姫があまりにも醜かったため
ニニギは親元へ返します
父親が二人の娘を差し出したのには
天つ神の御子の寿命が
姉娘をそばに置けば(姫の名前が「イワナガヒメ」なので)
岩のように永遠に変わらず揺るぎなく続く
妹娘ならば木の花が咲くように栄えるだろうと祈誓でした。
しかし、ニニギがコノハナサクヤヒメだけをめとったので
御子の寿命は木の花のように儚いことでしょう…と
それで、今にいたるまで(古事記を編纂した時代まで)
代々の天皇の寿命は長くないらしいのですが
なのにですよ…
ニニギの息子山幸彦は高千穂の宮にいること580年に及び
何代かあとの神武天皇は137歳で没したと
書かれてます。
これのどこが短命なんでしょう…!
ってことです。(笑)
まだまだ他にもありますが…
ここには記載できないこんなことやあんなこと(笑)
あとは是非、ご自分でお読みになってみてください…。
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