昨年冬にフジテレビで放送されていたドラマ「ミステリと言う勿れ」の劇場版です。
今回は広島を訪れた主人公久能整(くのうととのう)が、
代々、遺産を巡る争いで死者さえ出るといういわく付きの名家・狩集家の遺産相続事件に巻き込まれていくという物語
狩集家遺産相続者は全部で4名。その相続人の一人である少女・狩集汐路(かりあつまりしおじ)を軸に
真相が解き明かされていきます。
久能整君はかなり個性的なキャラクターなのですが、
繊細で優しい多様性を重んじる青年
謎を解き明かす過程でも優しい口調で皆を諭しながら?解決へと導きます。
これまでのミステリーとは一線を画していてそれがこの作品を好きな理由です
劇中、整は
汐路が子供のころ描いた絵を見つけて
上手だねと褒め今は描かないのかと尋ねます。
すると汐路は
(中学生になって美術部に入ったが、周り人の絵を見て自分は絵が上手じゃないと思い
絵を描くのをやめてしまった)
というようなことをいいます。
それを聞いた整は
それは目が肥えてきた証拠。
その先にステップアップがあるのだ
というようなことを言ったのです。
そうか、そういうことか…
と物語の本筋とは違うところで感銘を受ける私(笑)
作品作りを続けていくなかで
最初のころはただ楽しいだけで
作品が完成したらうれしかったものが
いろいろ作ったりほかの人の作品を見たりするうちに
自分のダメさだけが気になってくることよくありますよね。
そこでやめてしまったら進歩はないわけで
すごく当たり前といえば当たり前なのだけど
今の私に一番ささる場面でした
結局その絵が最後に謎を解くヒントになっているんですけれども~
中盤はかなり怪奇な面もありますが…
終わってみれば穏やかな気持ちになれた映画でした。
劇場でぜひ♪