公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

事実解明か

2006-10-20 22:55:25 | 競馬

スポニチアネックスより

インパクト薬物 日本の投薬継続原因?

 フランス競馬の凱旋門賞で禁止薬物が検出されたディープインパクト(池江郎厩舎)について、同国の競馬統括機関、フランスギャロのロマネ専務理事は20日、「薬物はフランスの獣医師が処方した。獣医師は(投薬を中止するべきタイミングとして凱旋門賞の)最低5日から1週間前と指示したが、守られなかったことは明らかだ」と説明。処方上の注意を守らずに日本側の調教師らがレース直前まで投薬を続けたことが原因との見方を示した。

 検出された薬物は気管支拡張効果のあるイプラトロピウムで、レース時に体内に残留していなければ問題ないとされる。

 同専務理事はフランス側が下す処分について、凱旋門賞の失格と3着の賞金、22万8600ユーロ(約3400万円)の支払い停止、調教師への罰金(最高1万5000ユーロ)となる可能性が高いとの見方を明らかにした。

 また、薬物を処方したのはフランス滞在中にディープインパクト陣営が利用した厩舎のラングロワ獣医師と説明。しかし同獣医師は「自分は関係していない」と反論するなど、フランス側関係者の説明には食い違う部分もある。

 同専務理事は「極めて残念だ。ディープインパクトが偉大な馬である事実に変わりはない。日本人ファンの失望も理解できる。しかし規則は規則だ」と述べた。 (共同)
[ 2006年10月20日 21:36 速報記事 ]


衝撃的というしかない事実が。

要は向こうは「処方を守れ!」といっているにもかかわらず、それを無視して投薬をし続けたってことだな。

一部には「陰謀説」も流れた今回の一件だが、これでは明らかに「こっちが悪い」ではないか。

別に現地においてもイプラトロピウムは使用してもいいわけで、要はレース直前直後に体内に残ってさえいなければいいわけ。そして体内に「残らない」期間ってのが上記の最低5日ってことなんだろ。

ま、池江調教師らスタッフが欧州の競馬のルールを「知らない」にしたとしても明らかに杜撰。ま、はっきりいえば、池江厩舎の競走馬は当面の間レースに出走できないとしてもいいくらい。

もちろん、こんなことが表面化した以上、ディープインパクトはそのまま引退が望ましい。仮にレースに出たところで、きまずい思いをさせるだけだぞ。

(追記)

もちろん、池江調教師並びに関係スタッフ、武騎手はもちろん、現地に滞在していたJRA職員にはきちんとこのことを釈明してもらわないと困る。

そうしないと国内のレースにも当然のことながら影響が出るのは必至。

完全なる悪意とは受け止められないにせよ、明らかに杜撰という他ない。

許さんよ。

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郷に入れば郷に従え

2006-10-20 13:10:56 | 競馬

Yahooニュースより

ディープインパクト 禁止薬物なぜ仏で使用 真相は闇

 「フランスでどんな治療がされたのか分からない」。パリで今月1日行われた世界最高峰レース「凱旋門賞」に出走したディープインパクトから、フランスでは使用が禁止されている薬物が検出された問題で、記者会見した日本中央競馬会(JRA)の幹部はこう繰り返した。フランスで禁止されている薬物が、なぜフランスで使用されたのか。真相は闇の中だ。競馬ファンからは「きれいに引退してほしかったのにかわいそう」との声が上がった。

 午後6時から東京都港区のJRA六本木事務所で開かれた記者会見には、西村啓二・馬事担当理事、金田裕之・審判担当理事ら4人のJRA幹部が出席した。

 JRAによると、「禁止薬物検出」の一報がフランス側からJRAパリ事務所に入ったのは、日本時間の13日午後10時。その後の再検査で最終確認され、19日に通知を受けたという。

 今回使われた薬物は「イプラトロピウム」で通常、ぜんそくの治療などに使われるという。ヨーロッパでは禁止薬物に指定されている。気管支拡張剤で運動能力を高める可能性があるが、国内では「使われた実績がない」との理由で禁止されていないという。

 凱旋門賞(今月1日)レース前のフランス滞在中に、治療でこの薬物を投与されたことは確かだが、具体的な治療理由や内容については「関係者から事情聴取しておらず、把握していない」と説明するにとどまった。

 今後の国内レースへの出走については「影響はない」としている。

 JRAは、国内と海外の禁止薬物の違いなどについて、「これまでも関係者には十分説明してきた」と強調。また「国内外問わずレースに出走する際の全責任は馬主と調教師にあると考えている」と、JRAとしての責任はないとの判断を示した。そのうえで、「公正確保が競馬の第一。主催者はもとより競馬サークルの人間が課せられた責任をルール通り果たすことでお客さんに満足してもらえる競馬が提供できる」と再発防止を誓った。

 ▽JRA・高橋政行理事長の話 競馬ファンの皆様をはじめ、多くの方々から応援をいただいたにもかかわらず、世界最高峰のレースとして栄誉ある凱旋門賞に汚点を残す結果となり、誠に残念でなりません。

  

◇禁止薬物…各国で異なる基準

 ディープインパクトに、なぜフランスで禁止する薬物が使用されたのか。これが最大の謎だ。

 JRAによると、フランスには日本の獣医師が帯同したが、免許の関係で、現地での診療行為はできなかったとみられる。「禁止と知ってて使用したのならば…」との疑惑も生じるが、ある専門家は「使用が出走の数日前で、検出しないと考えた可能性がある」と推測した。

 イプラトロピウムの効能についても、議論がある。地方競馬の獣医師は「馬は人間のように口を使った呼吸はせず、ほとんど鼻で呼吸する。このため、気管支を広げて、息をしやすくさせ、心肺能力を高める目的で気管支拡張剤を使うことはある」と話す。一方、別の専門家は「リラックス効果はあるものの、体力増強などレースに役立つ効果は証明されていない」と否定的だ。

 禁止薬物が世界で統一されていないことも、今回の問題の背景にある。

 国内の競走馬の薬物検査をしている競走馬理化学研究所(宇都宮市)の須田功・薬物検査課長は「各国が歴史的経緯などに基づき独自の基準で決めているため、欧米や日本で禁止薬物の種類が異なる。各国の競馬統括機関が集まる国際会議(通称・パリ会議)でも、薬物規制を統一する話はない」と説明する。欧州の競馬では「体内に存在しないすべての物質」が禁止対象。イプラトロピウムは「馬の中で自然に生じる物質ではない」(JRA幹部)ため禁止となっている。

  

◇競馬ファンから一様に驚きの声

 ナイター競馬「トゥインクルレース」が行われていた東京都品川区の大井競馬場では、競馬ファンから「えーっ」「本当ですか」などと一様に驚きの声が上がった。

 友人と2人で訪れていた川崎市の会社員、百武兼信さん(29)は「JRAはディープを通じてこれだけ盛り上げているのにチェックが甘い。海外に馬が行く例はたくさんあるのだから、ルールブックなどをきちんと整備すべきだ。(引退して)きれいに終わりたかったのに、ディープがかわいそう」とJRAの対応に疑問を示す。

 川崎市の自営業、竹内親大(ちかひろ)さん(37)は「残念だが、(日本では流通していないという)事情があるならば、仕方ないかもしれない」。東京都北区の会社員、吉田昌史さん(34)は「この失敗をバネにして(引退を撤回し)、凱旋門賞にもう1回挑戦してほしい。来年も速くて強いディープをみたい」と今後の活躍へエールを送った。

 一方、ディープインパクトのオーナーが経営するキャラクター商品製造・販売会社「ノーザンホースパーク」(北海道苫小牧市)。同社が製造・販売する帽子やTシャツなどに、他社がライセンス生産するぬいぐるみなどを加えた関連グッズは100種類以上ある。引退発表(今月11日)後も売れ行きは好調だといい、広報担当者は「競走馬の人気は死亡しても衰えないほど。(今回も)大丈夫だと思う」と話した。

10月20日9時57分更新

禁止薬物がなぜ統一化されていないのか?これには訳がある。

欧州の競馬はかなり「厳格」。一方、アメリカでは州によってマチマチだが、割と「寛容」な側面が見受けられる。

ラシックスという薬品がある。フロセミド(C12H11ClN2O5S)というループ利尿薬の代表的な商品名であるが、鼻出血を抑制する作用があるとされ、アメリカの競馬では、ラシックスを使用する場合には出馬表に表記せねばならないきまりがあるが、概ね使用可能である。

しかしながら、ラシックスの使用が認められているのはアメリカだけである。日本の競馬では、「禁止薬物事項」の38項目目として「フロセミド」と明記している。

とりわけアメリカ勢はダートでは今でも世界一を自負しながらも、ラシックスを使用できないことを理由として、ドバイ行きを断念せざるを得なくなったという話も毎年のように持ち上がっている。

だが、そのアメリカにおいても、ラシックスを含めた薬物投与の使用制限の動きが出ているんだとか。

その話はこちらに詳しい(禁止薬物の話についても詳しい)。

http://dayatom.com/blog/chika/archives/000636.html

日本では、欧州のように、体内に存在しない全ての物質は使用禁止というようにはなっていない。全部で53項目ある指定禁止薬物を使用しなければOKであり、今回問題となっている「イプラトロピウム」は「もちろん」入っていない。

だが、上記のブログにも書かれていたが、要は日本では、「禁止薬物の検出を困難にする薬物」の規制が「ない」。したがってまれに、カフェインが検出された、なんていうケースが出てくる。

要するに、日本では人間のスポーツ医学の分野においてもそうだが、競走馬についても、こうした研究というのが明らかに遅れているという他ない。つまり、禁止薬物の指定はなされるが、その認知に手一杯の状況であり、結果、現在使用禁止となっているもの以外の薬物使用ならばOKという、ある意味「ザル法」と化している。まだアメリカのほうがラシックス以外の薬物投与は全面禁止としている分、厳格ということがいえる。

ウイキペディアによると、競走馬に対するドーピング検査体制が整ったのは意外と古く、1911年、オーストラリア競馬協会がロシアに依頼したもので競走馬の唾液にアルカロイドが検出されたことに端を発し、1930年代にはドーピング体制が整えられたという。

対して日本ではその時代というと、競馬といえばとにかく軍馬増強としての意味合いが強く、レース面における内容云々は案外「無頓着」な時代でもあった。したがって、今は当然のことながら禁止薬物に指定されている「カフェイン」が入っている抹茶を飼葉に混ぜていたなんていうことが平気で言われたような時代である。要は「勝った馬が強い。結果が全て。」といった風潮の時代である。

したがって、第二次世界大戦前からドーピング問題に取り組んできた欧州とそうでない日本では明らかにその土壌が違えば、ドーピングに対する意識もまた違う。この歴史の差を穴埋めするのはそう簡単にはいくまい。

しかしながら日本でもここ10年の間に急速に海外競馬への関心が高まり、要は他のスポーツ同様に、海外で大レースを勝つことが美徳とされるような風潮ができつつある。

確かに血統的な背景や調教技術に関して言えば、日本は欧米にほぼ伍して戦える体勢作りは整ってきているといえる。しかしながら、「郷に入れば郷に従え」ということが「できていない」といえるのではないか。

これは明らかにディープインパクト陣営の情報不足が招いた結果でもあるといえるし、はたまた「陰謀説」まで出ているとすれば、その点におけるセキュリティチェックも怠っていたと考える他ない。

よくサッカーの場合、ホームとアウェーでは「天と地ほどの違い」なんてことがよく言われる。競馬ならばもっとそのようなことがいえる。

ただ一方において、少なくとも、凱旋門賞やキングジョージといったレースにおいて、

「ひょっとしたら勝てるかも」

と思わせたケースは本当に、今年が「最初」ではないのか。

確かに凱旋門賞のケースでいえば、エルコンドルパサーの2着というケースはあるが、エルコンドルパサーが生まれたのは「アメリカ」。つまり外車を買ってきてそれを日本で育ててフランスで競馬をさせたといった形容ができるわけで、純国産馬としてひょっとすれば、といったケースはとにかく今年が「初めて」である。

したがってある意味、ディープインパクトもそうだが、キングジョージ3着のハーツクライにとってみても、本当に何もかもが「初めてづくし」であり、そのために見落としていたものがあったという他ないのかもしれない。

そう考えると、私としては、こんなことを言ったら怒られてしまうと思うが、陣営が気づかねばならなかったのに気づけなかったちょっとした「ミス」だったのではないか、とも思うわけである。それとイプラトロピウムという薬物が直接、競走馬に大きな影響を与えるようなものあるのかといえば、必ずしもそうではないというのが通説である。

しかしながら、欧州では当然のことながら「違反」である。違反である以上、それを甘受せねばならないのは当然のことであり、知らなかったでは済まされないことである。ましてやギャンブルである競馬において、違法して仮に勝ったとすれば、明らかに「インチキ勝ち」の謗りを受ける他ない。

ただ今回のケースを期に、競走馬に対するドーピング検査の重要性というものを認識し、それもクリアした上でさらに第二・第三のディープ、ハーツといった馬が出現するようであれば、日本の競走馬がそれこそ「文句なし」に海外の大レースを勝てるのではないかと思うわけで、今回の一件をホースマンたちは教訓作りとしてもらいたいものである。

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岩田康誠を「男にした馬」が死亡

2006-10-20 02:07:51 | 競馬

「山ちゃんのご意見板」をみていたところ、かつては園田・姫路情報の「ポータルサイト」(実際、ものすごく詳しかったし、私もその掲示板にはちょくちょく登場させてもらいました)として名を馳せた日浦氏より、1996年、兵庫では2頭目のアラブ三冠馬に輝いた、ケイエスヨシゼンが死亡したとの話が書き込まれていた。

http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=19055&log=20061016

ケイエスヨシゼンの主戦騎手といえば岩田康誠。

丁度10年前の話だが、岩田はまだ22歳。

確かに、既にもうこの頃から、岩田ともども今はJRAの騎手である小牧太に次ぐ勝ち鞍を誇っていたが、今でも、岩田といえば、このケイエスヨシゼンが代表的な騎乗馬であることは間違いない。

ちなみに今年3月25日、拙メールマガジンにおいて、ケイエスヨシゼンを取り上げたことがあった。

http://www.melma.com/backnumber_107376_3120261/

でも改めてこれを見たら、岩田が最初から乗っていたというわけでもないのか。

そして、ヨシゼンは常に「好敵手」と言われるような馬と戦ってきたな。

テンリライダー、イワノボーイ、フェイトスター、ヒカサクイーン、サンワテイオー、エイランボーイ、ニホンカイユーノス、ハッコウマーチ、ワシュウジョージか・・・

大黒社の確かヨシゼンが最後の重賞勝ちとなった摂津盃のときの「口上」だったと思うが、

「な!ホンマやったら、こんな五冠馬、今走っているところちゃうねん。もう子供も生まれてないとアカンねん!」

「でも、種馬として価値があるんはビソウエルシドまで。生まれた時代が悪かったんや。」

といいながら、ずーっとヨシゼンの話ばっかりしていた。そしてこの摂津盃では、1番人気のシャインマンリーがほとんど勝利濃厚と見られたのに、最後の直線だけで執念の追い込みを見せ、長い写真判定の結果1着同着となった。

「イヤーッ、今日のヨシゼン最高やったわ!」

って言う声が結構あったけど、丁度この日はいわゆる「オフ会」というやつに初めて参加したときで、確かにこれ以前より長らく園田の競馬を見てきて、これ以上のレースはなかったといったものだった。

しかしながら、かつて栄光に浴し続けた名馬・ケイエスヨシゼンが死亡したといっても、こうしたひょんなところからしか知りえない。ま、アラブの競馬そのものが絶滅寸前である以上、仕方ないようにも思うけど。

でも、ヨシゼンの過去の栄光は終生語り継いでいきたい。そして、

「合掌」。


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もうレースに出すな

2006-10-20 01:01:45 | 競馬

スポニチアネックスより

インパクトから禁止薬物 国内出走はOK
 

 JRAは19日、凱旋門賞(1日・ロンシャン競馬場)で3着だったディープインパクト(池江泰郎厩舎)の理化学検査で、フランス競馬では禁止薬物のイプラトロピウムが検出されたと発表した。同国の競馬統括機関、フランスギャロから報告を受けた。

 フランスギャロ審査委員会が馬主、調教師を召喚し、11月末までに処分を決めるが、失格となる可能性もある。しかし、日本では禁止薬物ではないため、日本国内のレースには出走できる。

 JRAの金田裕之審判担当理事は「(競馬の国際協約で)処分などの必要があれば正式決定を待って対応したい」と、状況次第ではJRA側も追加処分をする可能性を示唆した。

 理化学検査はドーピング(薬物使用)検査に相当する。レース後に尿を採取し、2つ取った検体のいずれもが陽性反応を示した。

イプラトロピウムは気管支の拡張作用があるとされ、同馬はフランス滞在中にこの薬物を使った治療を受けたという。JRAの西村啓二馬事担当理事は「日本では流通していない薬で、競走馬の能力を高めるためにどのような影響があるかはデータがなく分からない」と語った。日本では競馬法に基づいて禁止薬物を指定しているが、欧州では体内に存在しないすべての物質を対象としている。

 ディープインパクトは昨年、シンボリルドルフ以来、21年ぶり2頭目の無敗のクラシック3冠馬となった。世界最高峰の凱旋門賞に挑戦し、帰国後は東京競馬場で着地検疫を受けながら、29日の天皇賞・秋への出走に向けて追い切りも行っていた。今年限りの引退が決まっている。

 ▼武豊騎手の話 ただただ、驚いています。内容も詳しいことも分からないので、今のところはコメントすることは控えさせていただきます。

 ▼池江泰郎調教師の話 禁止薬物が検出されたことについて大変驚いており、信じられない気持ちでいっぱいです。原因が究明されていない段階ですので、コメントは控えさせていただきます。

JRA側とすれば、ディープインパクトで最後の「一儲け」を考えたいから、「国内ではイプラトロピウムは禁止薬物ではない。だから出走はOK。」としているけど、こういった「騒動」って、馬は敏感に感じ取るもの。

古い話だが、昔、「Mr.アラブ」と称され、恐らく歴代のアラブの中でも一番強かったのではないかと今でも思っている人がいるといわれるタイムラインが、これまた佐賀から園田へ転厩してからも部類の強さを誇ったスマノダイドウと、「世紀のマッチレース」といわれた1974年1月30日のレースで初めて対決したが、実はこのレースこそが、今も語り継がれている、「園田事件」を引き起こすことに繋がった。

問題はその後で、この事件の前までは数多のタイトルを手にしてきたタイムラインはこのあと7戦するもわずか1勝しか挙げられず、重賞勝ちはなし。スマノダイドウもその後6戦全敗に陥り、翌年は「逃げるようにして」大井へと移った。

馬には全く関係のない話であっても、その馬を育て、走らせる職務にあたるのは言うまでもなく、「人間」である。

そして馬はきわめて警戒心が強い動物だから、ちょっとした環境の違いだとか、手のかけ方が違うということになれば微妙に察知する「能力」が働く。

ましてや、ディープインパクトはもう引退が決定しているし、過去のレースを見てディープの強さに文句などつけようがないということぐらいは誰もが承知しているはず。

だったらもうこのまま、走らせるのはやめさせるべきだろう。

私は2回ほどディープが出たレースを生で見たが(って、ほとんどG前しか見ることはできなかったが)、これ以上見たいとはもう思わないよ。


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