公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

ディープインパクトに禁止薬物発覚

2006-10-19 17:28:32 | 競馬

スポニチアネックスより

日本中央競馬会(JRA)は19日、凱旋門賞(1日・ロンシャン競馬場)で3着だったディープインパクトの理化学検査で、禁止薬物(イプラトロピウム)が検出されたと発表した。フランスの競馬統括機関であるフランスギャロから報告を受けた。

 今年限りで引退することが決まっている昨年の3冠馬ディープインパクトは、G15勝の実績で世界最高峰レース、凱旋門賞に挑戦したが敗退。帰国後は東京競馬場で着地検疫を受けながら、29日の天皇賞・秋出走に向けて追い切りも行っていた。

[ 2006年10月19日 16:33 速報記事 ]

ちなみに「イプラトロピウム」とは、気管支を拡張させる薬。主に喘息用に使われる薬剤である。

http://www.okusuri110.com/dwm/sen/sen22/sen2259702.html

だが、陰性・陽性反応といったものではなく、「禁止薬物」が発覚されたということだから、凱旋門賞の着順は取り消されるということになりそうだな。

今年のドバイワールドカップで2着に入線したブラスハットという馬がやはり禁止薬物使用発覚で後に失格となり、着順を剥奪されたケースがあったが、ディープインパクトもまずそうなることは避けられない様子。

さらに、このような騒動が出た以上、既に引退も決まっている手前、もうレースに出すこともできなくなろう。というわけで、そのまま引退する可能性も高くなった。

しかしながらこの2年間、競馬はまさしくディープインパクト一色の様相であったが、「最後も」やはり「ディープなインパクト」を与えて、ターフを去っていきそうな感じだ。

(追記)

ところで、イプラトロピウムは日本での使用は可能なことから、国内のレースに支障はないという見方がなされ、予定通り、有馬記念を走って年内引退という話も出てきている。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/flash/KFullFlash20061019030.html

しかし、このニュースはなんとAP、ロイターはもちろんのこと、新華社通信までもが報じる「世界的なニュース」となった以上、出走に踏み切るだけでも相当なプレッシャーとなりそうだが。

馬のためにも、世界的に大きな衝撃を与えることになった手前、このままそっと引退させてやるべきだと思うが。

(20日・追記)

スポニチアネックスより

ディープインパクトから禁止薬物が検出されたことについて、フランスの競馬統括機関、フランスギャロは19日、審査委員会が11月末までに処分を下すとの見通しを示した。

 フランスギャロのルール部門責任者、アンリ・プレ氏は「獣医師が現在、薬物の使用状況についてディープインパクトの周囲から情報を集めている。当初段階の情報によると、フランス滞在中の馬の健康状態が薬物使用を必要とする理由だったようだ」と説明。「11月末に処分を下したいが、日程は獣医師の調査内容次第だ」と述べた。

 馬主、調教師の召喚をめぐっては「(必ずしもフランスへ)来る義務はなく、書面による釈明も可能だ」とした。 (共同)


ならば、この動向次第でレースに出すか出さないかにしたほうがいいんじゃないか。

もしそうするのならば、有馬記念だけしか走れないということにもなるが。

ただ問題なのは、悪意なのかそうでないのか、という点。

召喚については書面でも可能としているが、その内容次第では思わぬ方向へと導かれる可能性だってあるということ。

重ね重ね、ディープインパクト自身には罪はないわけだから、もうこのままそっとさせてあげて引退させてやったほうがいいのではないか。

またそうすれば、種牡馬としての値打ちだって下がることはない。

仮に競走へのこだわりをみせると、逆効果に繋がる恐れがある。

コメント (3)
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