公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

秋の天皇賞回顧

2006-10-29 18:18:32 | 大レース回顧集

第134回天皇賞(秋)は29日、秋晴れの東京競馬場で行われた。

単勝1番人気は、前走の京都大賞典を勝っている7・スイープトウショウで3.9倍、2番人気は当初から菊花賞ではなく、ここを目標に据えていた3歳馬の15・アドマイヤムーンで6.0倍、3番人気は悲願のJRA G1制覇を目指す8・コスモバルクで6.2倍、4番人気は前走の毎日王冠で4・ダンスインザムードに競り勝った14・ダイワメジャーで7.0倍、5番人気はダンスインザムードで7.1倍と10倍以下のオッズは以上5頭。

9・インティライミがハナを切り、ダイワメジャーがすかさず2番手。ダンスインザムードが3番手に入り、コスモバルクが5番手の位置。スイープトウショウは6~7番手の位置で、その後ろに10・スウィフトカレントが続き、さらにその後ろにアドマイヤムーンが続くが、17頭ほぼ縦長の展開。

また、インティライミが積極的に飛ばしたこともあって1000のラップは58秒台と速い流れ。展開に加えこの速い流れでは後方待機の馬は苦しい展開。

直線に入って横一線の展開となる中で、坂の頂上よりダイワがスパート。これをスウィフトが追い、さらにムーン、バルク、スイープも追撃にかかるが、終始「番手」からレースを進めたダイワメジャーがスウィフトを半馬身差退けて2年前の皐月賞以来のG1制覇。2着スウィフト、3着ムーン、4着バルクとなり、スイープは5着、ダンスは6着となった。

12・トリリオンカットが放馬して発走除外となったり、はたまた2・カンパニーが一旦はゲートに収まりながらもまた出てしまって外枠発走となるなど、波乱含みの展開となった今年の秋の天皇賞。

そんなムードの中、2年前、10番人気の人気薄ながらも1番人気のコスモバルクの追撃を抑えて皐月賞を見事快勝したダイワメジャーが待望のG1 2勝目を挙げた。 

一部にはこの皐月賞の勝利を「フロック」と称す人もいる中で、皐月賞後もコンスタントには活躍。ただ昨年のマイルチャンピオンシップで、九分九厘勝利を確信しながらもハットトリックの怒涛の末脚に屈したという惜しいレースがある一方で、G2、G3もなかなか勝ちきれないレースが続いたりするなど、勝ち味に遅い点も懸念された馬だった。

マイルとミドルを両方こなせるというタイプは日本ではこの馬以外には思ったほどおらず、その点においては貴重な存在でもあるわけなんだが、如何せん、直線で切れる脚がないことが弱点であった。

しかし今回の天皇賞は初手からインティライミの「番手」を取れたことに加え、最初の1000Mのが流れも速く、しかも縦長の展開に終始したことで、ダイワメジャー向きの流れになった。

そしてあとは抜け出しのタイミングだけの問題だったが、それもうまくいって見事な勝利。

このあとは昨年悔しい思いをしたマイルCS、さらにはひょっとすると香港国際レースへの参戦も予想されるところだが、待望のG1 2勝目を飾ったことでもあるし、今年限りで引退する可能性もありそうだ。欧州ではマイルとミドルを両方こなせるという馬が結構いるが、日本では今のところこのダイワメジャーぐらい。今後の活躍も期待されるところである。

但し、スタート直後でダイワが外から内へ切れ込もうとしたときに3・サクラメガワンダーの内田博幸騎手が幾分煽ったシーンがあった。だが、「到達順位通り確定」のアナウンス。

最近、G1レースにおいて、馬券対象馬が降着になるケースというのはほとんどないが、NHKではこの問題のシーンを映し出しており、そのあたりの状況を加味せねばならないのではないかという疑問な点も残った。

スウィフトカレントも懸命に追ったが、惜しくも届かずの準優勝。しかしこの馬なりに最大限の力を発揮したと思われるし、よく頑張ったといえるのではないか。サマー2000シリーズ初代王者の名に恥じぬレースぶりだったと思う。

アドマイヤムーンもソコソコ頑張ったと思うが、この馬も最後の切れ味がもう一つか。コスモバルクも今回は十分折り合いをつけてのレースだったものの、前半の流れがあまりにも速すぎた。それはスイープ、ダンスの牝馬勢にとっては、なおのこと応えたともいえよう。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今話題の?あの2人が登場

2006-10-29 08:57:35 | 現場レポート

28日の京都競馬場に、当現場レポートではおなじみのあの2人が登場。

午前中の4レースが終了した直後の11時50分頃に1回目の登場となったが、なにやら大黒師匠が浮かれ顔。

司会とこの日は1日全レース予想を行うことになった太平洋氏から、

「何か、入ってきたときからニコニコとうれしそうですなぁ。」

と言われると、4レースの障害を馬連で取ったんだとか。

「あはは!みてみい!」

「エイシンペキンは16キロ増えてたけど今回は久々やったし問題ないと思った。」

その後は本題へ。

「ワシ、近鉄の運転士やめて脱サラして入ったんですわ。」

「年収は運転士時代の半分ですわ。」

そして、なでちゃんの話になると、

「弟子入りしてくるというから相当気の強い女なのかと思ったら、全然違った。」

「競馬がすきなのは分かったが、競馬の用語とかそういったものは全然知らんかった。」

「予想屋として天性のものがあると思った。必ず、1開催に一回は万馬券当てるし。」

そして、なでちゃんのほうへと話を向けられると、

「別に、予想屋なんかせんでもよかったんではないのか」との問いに、

「いや、笠松競馬は小さい頃から行っていて、それがなくなると思うといてもたってもいられなくなったんで、何とか笠松を残すためには何をしたらいいのかと考えたら、この職業が一番いいのではないかと思ったから。」

と、答えた。

そのあと、予想する際、はたまた馬券をどう取り扱うのかについては、大師匠より、

「まず、衝動買いをしないこと。狙い撃ちしたレースしか買わないこと。」

「でも、予想屋だから、このレースは予想したくないというわけにはいかないでしょう?」

「ま、その場合はランク分けして、A・B・Cと勝負レースはどれかって、客にも教えるけどな。Aのときは馬券を買って、それで「このレースは勝負!」ってことになったら気合も余計に入るし。」

「そやけど、ワシが例えば万馬券当てたら、「ほれ!みてみい!」って客に自慢するんやけど、この子は全然せぇへんのや。」

と師匠に言われて、

「はい。しません。」

といつものけなげな答え。

続いて予想のポイントについて。これは2人ほとんど共通。

「レース展開を中心に考え、脚を余したとか、不利があって負けたとかいう馬は次は必ず狙い目やね。」

とのこと。

最後に、

「この子はしゃべらんし、声も小さいから、最初は発声練習もやった。あとは客にうまく教えてもらいながら予想屋としてのキャリアを積んでいってほしい。」

とのことだった。

そして5レースの予想だけど、相も変わらず?この2人、ねらい目が違うし、また、本命視されている馬を本線へ持っていかない。

結果は8-12だったが、でもやっぱり本線じゃなかったわ。

このあとは11レース、メインのスワンステークスの前にも登場。

太平洋氏が、

「私の今日の予想の戦績は9勝3敗が目標です。」

といいながらもなんと、10戦全敗であるのを見て師匠が、

「何や!こんなに外れてんの!」

「こんなことやってたら、1日1500人ぐらいしか入らん笠松やったらお客はみーんないなくなりまっせ。」

あはは!ワシは今日は障害当てとるからなぁ!

ところで、太平洋氏より、思い出の馬と聞かれてなでちゃんは、

「アドマイヤグルーヴ」

とのこと。

ま、これはいいとして、「不満だった」のは師匠の答え。もしそう聞かれたら、

「ワシのハンドルネームは昔ゴールドレツトやったから当然それや!」

というと思いきや、その名前が出てこない。

「何や!ゴールドレツト知らんのか!よーし、ゴールドレツトがどんな馬やったんかこのあとじっくり聞かしたる!」

と期待していたのだが?

はたまた、

「トキテンリユウ、キンカイチフジやな。乗ってたんわ、超天才の坂本敏美なんやでぇ!」

という答えも期待していたが??

「オグリキャップとイナリワン」

結構、「無難な」ところへ持ってきたなぁ。

さて11レースだが、私は既に2人のトークショーが始まる前に買っており、あとは2人の狙い目を聞くだけだったが、まず師匠から開口一番、

「このレースは買いたくないレースや。軸がよう分からん。」

「ま、出遅れがなければシンボリグランやな。2着付けなら面白い。それと、柴山は笠松の元騎手やし。」

なでちゃんは、

「ネイティブハートですね。」

とのこと。

ちなみに私は9頭ボックス買いで、1・4・5・8・13・14・15・16・18だったから、師弟が言っていた馬は入っていたわけだが、ただ一頭、17番のタマモホットプレイは入ってなかった。

しかしこのレース、思わぬ結果に。

このスワンステークスのレースについては、太平洋氏と師弟が一緒に見ることになったわけだが、11番のプリサイスマシーンが坂の下りで実にいい感じ。

「おい、ちょっと待てぃ!プリサイスマシーンなんか買うてへんぞ!」

しかしそのプリサイスは直線に入って少々伸びを欠いたように思ったし、後続もやってきたことから終わりかな?と思ったら、後続が全く伸びず、最後の1ハロンでまたまたプリサイスが一伸び。結局プリサイス1着、シンボリグラン2着、アグネスラズべり3着。

「プリサイスマシーン・・・うーん、かきつばた記念2着やからなぁ・・・」

後で言うな!さらに、

「な!シンボリグラン2着に来たやろ!」

と当たってもないのに2着が来たからと「自慢顔」?

とは言っても、私ももう買ったあとだったから・・・

というわけでこのレースを見終わったあと2人は退場することに。

ちなみに太平洋氏はこのレースも「もちろん」スカ。

「私の予想が全く当たらんことで、次第にシグネットホールのお客さんが少なくなっている印象があるんですが。」

ま、そんなことだから後で大師匠は、

「クソッ!ほんまはシグネットホールには立ち見が出るくらいの客は入ってなアカンのに、閑古鳥が泣いていたんわ太平洋のせいや!」

「おう!太平洋!しばいたろか!」

と思っていたのかも???

しかしながら、大黒師匠のブログを見ると、相当に疲れ果てていたみたいだな。

まぁ、客席を目の前にしてのトークショーって、そうそう経験できる機会なんてないからねぇ。ところで私もなぜかグッタリ。それはやはり、あのクソ!プリサイスマシーンがいらんことしいをしたからに他なく、グランとラズベリの組み合わせだったら馬連でも61倍ついていた。

おう!しばいたろか!プリサイスマシーン!!

ところで、太平洋氏は最終レースは当てたんだろうか?

(追記)

師匠は天皇賞について、

「コスモバルクが相当にええ!」

「コスモバルクから全部ぶちこみなはれ!」

と言っていたな。もし来なかったら、

「おう!しばいたろか!」

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする