その通り行っているのは、全体の20%いるかいないか・・・
コンドル日記 TOOL4より
村上義弘がいみじくも言ってました。松本整氏が経営するスポーツジムには多種競技のスポーツマンも多数来るとの事、しかし超一流と言われるアスリートでも自分達競輪選手と較べたら何分の一しかやらないとの事。野球・サッカーのプロより競輪選手のトップクラスは何倍もの努力をしているのに注目度や収入も月とすっぽん以上の開きが、ましてや将来性と成ればお先真暗、くどい様ですが真面目に努力してる選手のためにも存続の道を。競輪はギャンブル、それも最高のスポーツ性を兼ね備えた日本独自のもの。何をやるかは分かってるでしょう。
確かに、トップクラス、つまりS1レベルだったら、それこそオフシーズンのある野球やサッカーの選手よりも競輪選手のほうが日ごろの体のケアというのか、練習量も豊富だろうと思う。
昔聞いた話だが、プロ野球の選手が競輪選手と合同自主トレを行った際、先に「くたばった」のがプロ野球の選手であり、「俺は到底競輪選手にはなれない」と根を上げたとか。
しかも競輪選手は常に賭けの対象となるから、精神的なプレッシャーもきつい。確かに、競輪選手たるもの、心身ともにタフでないとやっていけない、言い換えれば、プロ選手の「鑑」みたいなものである。
但し、そうした話が通用するのは全体の2割程度だろう。残る8割の連中は「怪しい」。
中には、週3日しか練習しないとか、練習しても、街道に1時間ほど出て終わりとかいう選手もいるそう。当然、バンクにも入らない。街道に出て1時間程度で終わりだったら、自転車愛好家のほうがよっぽど「練習している」というもの。
また、練習しようと思ったが、雨が降ってきたからやめた、なんていう選手も中にはいるそう。しかしねぇ、競輪競走は雨の中でもやるんだろ。
だから恐らく、上記の話が通用するのは、前述したとおり、S1クラスに概ね限られてくると思うよ。
また、「よく練習しています」と言っているにもかかわらず、成績がまるで振るわない選手も当然のことながらいるけど、それはフォームとか、練習以前の問題として欠陥がある選手。そのような選手はいくら距離を踏んだところで(というか、まずそういった選手は距離も踏めないだろうし、1kmや200Mダッシュのタイムも振るわない)、身にならない練習をしているということがいえる。
さらに、アマ上がりの選手によく見られるが、競輪競走というものをまるで理解しないまま走っている選手もいる。要は、勝負に淡白な選手。
よく、ギアを頻繁に変えて走る選手も少なくなくなったが、これだって脚力に自信がないから、ギアの力に頼ろうということなんだろ。
もしプロ野球の選手で、
「毎日素振りを欠かさず2時間はやってます」
といいながらも二軍でくすぶり続け、なおかつ、そこでも出番がないとかいう選手はまず、3年も持たない。
しかし、競輪はそうした選手であっても、クビにかからない点数さえ稼いでいれば、斡旋は少なくとももらえるのが現状。
すると、全体的なことを考えてみないと、どっちが厳しいなんて、少なくとも「いえない」ね。
確かに、プロ野球の選手の中には、こいつは明らかに貰いすぎと思われる選手もいる。しかしながら、プロ野球の選手の全体の平均年俸は800万円程度。800人程度しかいないプロ野球の選手にしては案外「少ない」ようにも思う。だって、プロ野球の選手ってそれこそ、野球を小さい頃からやっていたとしてもなれる選手ってほんの一握りだろ。
Jリーグだったらなおさら少ない。最高年俸選手でも、1億いくか行かないか。以前、ヴェルディの選手が軒並み億プレーヤーだったことがあるが、こうしたあまりの「厚遇ぶり」に当時の川渕三郎チェアマンが激怒し、
「お前ら!クラブをそんなに潰したいのか!」
と言ったとたん、軒並み年俸が下がったという話も。
やはり、全体的な見地に立ってみないとなんともいえないな。それと、
「野球・サッカーのプロより競輪選手のトップクラスは何倍もの努力をしているのに注目度や収入も月とすっぽん以上の開きが」
って言っているようだが、ではマスコミにかかるプレッシャーっていうのは野球やサッカーと比較して競輪は果たしてどれだけあるというのか?
ということも考えねばならないようにも思う。