久々に公営競技ネタから外れる。でも案外関連するかも。先日発生したセリエAでの大暴動事件。
<サッカー>試合後暴動 警官1人死亡 伊シチリアで
2月3日10時14分配信 毎日新聞
【ローマ海保真人】イタリア南部シチリア島のカターニアで2日夜、サッカー1部リーグ(セリエA)のカターニア対パレルモ戦の後、カターニアのサポーターと警官隊が衝突。伊メディアによると、警官1人が死亡、サポーターら100人以上が負傷した。
シチリア島のチーム同士の戦いとなった「シチリア・ダービー」は、2対1でパレルモが勝ったが、試合中の審判の判定に怒った地元カターニアのサポーターがスタジアムの外で暴れ、警官が爆発物を顔に投げつけられ死亡した。サポーターの投石と警官隊による鎮圧は深夜まで続いた。
伊サッカー協会は事態を重視し、週末の3、4日に行われる予定だったセリエAの9試合と2部リーグ(セリエB)の全試合の延期を決めた。また、7日のイタリア対ルーマニアの代表親善試合も延期された。
イタリアのプロディ首相は「半年前に(W杯で)世界一となったイメージがつぶれる」と語り、緊急の治安対策を指示した。
カターニアは今シーズンから東京ヴェルディのFW森本貴幸(18)が移籍し、先月28日のデビュー戦で初ゴールを決めるなど日本のサポーターからも注目を集めている。 |
何か、昭和30年代の公営競技では「ザラ」だったのではないかというようなゾッとするような記事。
とにかく、サッカーってこういった暴動事件と必ず隣り合わせ。
カターニアには、元東京ヴェルディの森本貴幸が在籍しており、たまたまこの試合、森本は出場機会がなかったそうだが、もともと森本のカターニア移籍については日本サッカー関係者から、出場機会がそう多くないのならば、移籍しても意味がないと反対の声が上がっていた。
その反対の声を押し切って行ったわけだが・・・
川渕三郎・日本サッカー協会キャプテンは逆に森本にこの試合での出場機会がなかったことが幸いと胸をなでおろしていた。
一時はセリエAの今シーズン全試合中止も検討されていたほど深刻な事態となったが、一部、無観客試合を取り入れることにより、11日に再開される見通し。
伊サッカー近く再開へ、「無観客試合」適用は5か所か
2月8日13時24分配信 読売新聞
【ローマ=松浦一樹】イタリア・シチリアで2日行われたサッカー1部リーグ(セリエA)の試合で警官が死亡する暴動が起きたのを受け、同国政府は7日、安全基準を満たしていない競技場への観客の入場を認めないなどの措置を決定した。
決定は政府命令として即日発令された。これにより、中止されていた1部・2部(セリエB)両リーグの試合は、今週末に再開される見通しだが、カターニアなどでは無観客試合となる可能性が強い。
政府命令は、アウエーのファンへの入場券のまとめ売りの禁止、前歴がなくても暴力行為に及ぶおそれがあるファンの入場禁止、暴力行為を働いた“現行犯”の拘束時間延長も盛られ、「前例のない厳しい措置」(伊内務省)という。 |
しかしながら、公営競技も大昔、鳴尾事件があった直後に、「競輪はこのまま廃止されるかも」という危惧を抱きながらも、3ヶ月間の全開催中止となったり、はたまた他競技でも焼き討ち事件が発生したことはザラだったからねぇ。
ま、昭和40年代後半になって漸く「沈静化」し、今では暴動事件という話そのものも聞かなくなったが、いつ何時、こういったことが発生するかわからない。したがって他山の石とするべく、関係者のみならず、客もしっかりと受け止めてもらいたいもの。
それにしても丁度この事件があったあたりから、以前DVDを購入したことから、「ゴッドファーザー」をパート1から順次見ていっているけど、ゴッドファーザー「発祥の地」といえばシチリア島。
タイミングがいいというか、逆に「シチリアダービー」なんて行われること自体が、この映画のことを思い出すと、はっきりいって、
「怖~い!」
というしか。