公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

香港の「超特急」引退

2007-02-04 18:25:08 | 競馬

香港名、「精英大師」。

2005年のスプリンターズステークスの覇者であり、ステークスウイナーとしては、歴史的名馬と称されたリボーの記録を抜く、デビュー以来17戦無敗の大記録を打ち立てたサイレントウイットネスが本日シャティン競馬場で行われたセンテナリーステークスを持って引退。引退後はセン馬であることから、生まれ故郷のメルボルンで余生を送るとのこと。ちなみに引退レースは9着に終わった。

それにしても、この馬は大きな馬体をフルに使うという点で迫力満点だった。香港ではこの馬が日本などへ遠征するたびごとに、ツアーまで組まれたというし、まさに香港の英雄。そして、香港の歴代最強馬と言われるに相応しい馬であった。

だが、スプリンターズS優勝後に後脚の関節炎が悪化し、また、年齢的な衰えもあってスプリンターズS以後は一度も勝てていなかった。

香港スプリントを連覇(03・04)したウイットネスだが、2連覇目の04年は、日本が誇る韋駄天ターボ、カルストンライトオを完全に抑えてハナを奪いきり、そのまま押し切ったレースであったことから、日本のファンも驚愕を覚え、さらに翌年のスプリンターズSでは3~4番手をキープしながら直線で一気に伸びて優勝した。

それにしてもここ数日、引退の話ばかり続くねぇ。


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苦言を呈す

2007-02-04 07:38:04 | 競輪

ついにあの「大社長」にも心境の変化の兆しが?

コンドル日記 TOOL4より

2月2日に大豪清嶋彰一氏から「お世話に成りました」の電話が。1月1日で50の大台に王手を掛けた革命児も膝の故障には勝てず、引退届けを出したとの報。これからは沖縄に骨を埋めて事業を展開するとの事。一時代を築いたバイタリティでブルドーザーの様な馬力で何をやっても成功される事でしょう。

ところで、清嶋といえば、「お礼です」とかいって、ワゴン車一杯にケーキを積んで持ってきてそれを先輩選手に届けたことがあったとか。そんなもん、家族総出で食べたとしても、食べこなせるわけないだろ、というような「膨大な数」。でも、「こんなにいらないよ・・・」ともなかなかいえず・・・

この他にも、清嶋にまつわる面白い話ってあったみたいだが、いかにも「アバウト」とというのか、悪い言い方をすれば「ありがた迷惑すぎる」ところがあったみたい。

鷲田善一との「抗争」だけど、ま、今思うと鷲田っていう選手も、「オレは福井の主だ」みたいな親分風を吹かせまくっていて、とにかく清嶋の存在が「邪魔」でしかなかったわけ。

そんな折、清嶋が取ったある弟子が、結局選手への道を断念せざるを得なかったらしいが、清嶋の指導方法に問題があったのは明白だとして、鷲田「一派」がクーデターを起こしたとみられる「事件」が発生した。すると、清嶋は「四面楚歌」状態となり、結局福井を「追い出される」羽目になったが、鷲田のやり方は断固許せないとして、民事訴訟にまで踏み切るという前代未聞の話になってしまった

沖縄では、元大分の中西龍太郎といういい「子分」に恵まれ、さらに後に多くの選手が沖縄転籍となるわけだが、この清嶋という男、ある意味、競輪選手よりは政治家にでもなったほうがいいのではないか、というような選手だった。非常に「面白い」キャラだった。

ただ事業主向きの性格とはどうみてもいえそうに「ない」な。沖縄県知事あたりに出てみればどう?でもダメか?例えば「官製談合」にホイホイのってしまいそうな予感?


去年から名選手が余力を残したまゝ引退、尾崎雅彦氏・内林久徳氏・竹中太氏そして極めつけが吉岡稔真氏、現在の競輪に見切りを付けてのもの。それだけ競輪に魅力がないの裏返し。


しかし、どちらかというと「選手擁護派」だったT社長が、ついに今の選手の横柄ぶりに愛想を尽かし始めたのか、最近は選手批判が多いな。

競輪祭だけでなく勘違いしてるスター選手、「俺が走らねば困るだろう」があからさま、これは競技会に施行者が甘やかすから。別に超スターが100人辞めてもギャンブルとして見てる真のファンは残った選手からスターを作り選ぶんです。自分の都合で欠場を申し込む選手はその時点で気持が切れてる訳、ファンからすれば走って貰った方が迷惑、替わりは居るでしょう。


いいねぇ。さすがはT社長?

少なくとも、中野浩一級とまではいかなくとも、滝澤、吉岡クラスの、いってみれば、競輪ファンだったら誰でも、

「こいつの走りは是非見てみたい」

という選手もはっきりいっていない。いないってことは、今のトップ級ってのは、いつ「勝つのか」分からないから。

例えば記念の「負け戦」に出たGPレーサーがあっさりと負けるなんて私が競輪を覚えた頃(約20数年前)だったら信じられない話だけど、今や「当たり前」。そのくせ、

「展開が向かなかった」

などと言い出す。

競輪場にはピーク時には全場平均、1日あたり12000人ほどの客が埋まったことがある。それに対してわずか30年ちょっとしか経ってないというのに、今や3000人さえいかない。 実に、8割減。売上げだってピーク時の4割程度。

さらにいえば、競輪をやる人間って今や本当に限られているにもかかわらず、

「競輪は他の競技とは違うんだ」

みたいな話を吹きまくる。そんな話をされたんじゃ、誰も寄り付かないって。

もしそんな話をしたいんだったら、やはり、五輪・世界選で勝ってこい、という他ないだろ。

でも、世界選は「遊びだ」みたいな感覚しかない連中が大半な今、それを期待するのはあまりにも「酷」。ま、今の現状だったらキャリアン十年という「生き残っている客」がいなくなるまでの間生き延び続けるしかないっていったところだろう。

それと、競輪は今やギャンブルの王様でもなんでもない。しかし、あたかも阿佐田哲也氏の生前の話を真に受けている人間がいるとしたら、「詐欺話」にも等しいぜ。

競技会はもっと凛とした態度で接すべし。我がまゝなんてもっての外であり、引き止める事で増長してしまうもの。甘やかすのも程々に。ファンの目は節穴ではありません。レベルは低くても一生懸命走る選手には自然に拍手が起きるし、称賛の声も、そうでしょう。


これはとある席で聞いた話なんだが、ある競技会の人が今の選手評をして、

「はっきりいって、もうあいつらはダメだ」

って諦めの境地になっているんだとか。

ま、競技会も何とか選手にやる気を出してもらおうという考え方はあるんだろうが、一方でこれもとある方から聞いた話によれば(以前ここでも書いたけど)、

「競技会の連中の中で、日ごろからスポーツ新聞を見ない奴がいる」

とかいう話。つまりサラリーマン化しているってことだな。

普通、「ダメ同士」が掛け合わさると「プラス」に変わるという四則計算の法則に則ればそうなるんだが、どうも掛けるんじゃなくて、「足している」みたいだな。足したらダメだろ。マイナスとマイナスを足しても所詮は「マイナス」。

とあるサイトを見ていたら、

「競輪は良質なファンだけが生き残ればいい」

なんてことが書いてあったけど、その「良質(と思われる)ファン」は自然と毎年減っていく。やはり、ミーハーだろうが何だろうが、新たに競輪をやってくれるファンの拡大が今一番求められているはずだというのに、それこそ「黄金時代」、「ほっといても売れる時代」の錯覚を今もひきずっているから、そんな古い話をされても、といわれて敬遠される。

一時、「若者獲得路線」に走って大失敗した競輪だが、何せ、客の大半の意識(その時代を知らない客を含む)が、昭和30~40年代のままだから、時流に明らかに乗れてないと見透かされているんだろう。

袋小路状態の競輪だが、このまま死に絶えてしまうのか?はたまた再生への道があるのか?私は再生への道はあると考えるが、とにかくそうするとしたら、ギャンブルの王様とか、格闘技路線とか、過去にやってダメだったものは即座に捨て去るべし。

言い換えれば、客も含めて、「変われない奴」はもうほっといていい。変われる奴こそ入って来い。もっといえば、競輪に全く染まっていない奴が入ってくるのが一番いい。そうしないと競輪は「変わらないな」。やっぱり・・・

となると、競輪は一度スクラップしたほうがいいのか?

コメント (6)
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