3年前の当地、G3・JR九州ビートル杯争奪戦開催中における、よく言われる「ザウルス事件」により強制帰郷、さらに1年間の斡旋停止処分を食らったことは今も記憶にとどまるところ。
前年、当地周年、住之江・高松宮記念とG1を2度優勝し、いよいよ今度はSG制覇へまい進する思っていたし、また、SG優勝も時間の問題と思われた矢先の事件だっただけに、競艇界に激震が走ったことは言うまでもない。
そんな平田が、因縁の若松でこれまでの鬱積した思いを払拭させる、1周1マークにおけるきれいなV字旋回を決め、堂々インから押し切った。
http://www.kyotei.or.jp/race_info/movie/2007/0408_2012.wmv
「この大歓声が平田の耳に届いているでしょうか。逆境も苦難も結果ではねのけねばならない世界。地道な努力が実を結ぶことを、今、この人が証明します。」
でも、もともとSG制覇に近いところまでいった選手なだけに、これを契機にさらなる精進のもと、頂上まで極めてほしいもの。
そして、間違ってもああならぬようにしてな。