第8回競艇名人戦は22日、大村競艇場で優勝戦を迎えた。
6選手全員が過去に周年等のG1優勝の経験を持つという豪華版となった。
進入は、3・大嶋一也が素早い回りこみであっさりとインを奪い、以下、1・荘林幸輝、2・加藤峻二、4・山口博司、5・原田順一、6・小林昌敏の順。
スタートタイミングは大嶋が他を圧倒し楽々先マイ。1周1マーク時点では早くも2着争いに焦点が置かれた。
1周2マークまでは、荘林、加藤、小林の3者が並んでいたが、2マークで荘林が全速で他を抑え2番手をキープ。3番手争いは2周2マークまで小林と加藤が競っていたが、2周2マークで小林が加藤を内から差して決めた。
今回、名人戦初出場となった大嶋だが、その「若さ」ゆえ、大会前から優勝候補の筆頭に挙げられ、初日ドリーム戦で快勝した他、予選道中も安定した成績を誇っていた。
しかし、予選最終日の2本目に崩れ、予選ランクは5位。準優勝戦は2コース回りを強いられたが、差しのハンドルを決めて、予選1位の岡孝を沈め、優勝戦では素早い回り込みを見せ、STもほぼ申し分なく決めて圧勝した。
フライング禍がたたって一時はB2級にまで転落。現在もB1級の身であり、優勝戦メンバー中唯一人のB級選手であったが、今年は既に優勝も果たしており、今回の優勝を期に、A1級復帰を待ちたいところ。また、今の大嶋だったら十分それは可能だと思う。