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創業家側がタイの財閥大手、チャロン・ポカパングループに大規模な出資を要請:セブン&アイHD

2025-02-01 10:44:17 | 政治経済問題
セブン&アイHD 創業家側がタイ財閥大手に大規模出資を要請 NHK 2025年1月30日 19時10分

カナダのコンビニ大手から買収提案を受けているセブン&アイ・ホールディングスに対し、非上場化を提案している創業家側が、新たにタイの財閥大手に数千億円規模の大規模な出資を要請していることがわかりました。創業家側は年度内に買収提案をまとめられるよう調整を進めています。

セブン&アイ・ホールディングスをめぐっては、カナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールが7兆円規模の買収提案をしたのに対して、傘下のスーパー、イトーヨーカ堂の創業家側も買収によって非上場化する提案を出し、8兆円を上回る規模の資金調達に向けてメガバンクなどと協議しています。

関係者によりますと、この買収の提案をめぐって創業家側が、タイの財閥大手で小売や畜産などを幅広く手がけるアジア有数の複合企業、チャロン・ポカパングループに大規模な出資を要請したことがわかりました。

出資は数千億円規模で、具体的な額について現在、交渉を進めているということです。

チャロン・ポカパングループは、タイでコンビニのセブンーイレブンを運営していて、創業家側から同じく出資の打診を受けている伊藤忠商事とも資本提携を結ぶ関係にあります。

創業家側は当初、年度内にも買収手続きを完了させようとしていましたが、資金調達の協議が長引いていて、タイの財閥のほか投資ファンドなどとの交渉も急いで資金調達にめどをつけ、年度内に非上場化に向けた買収提案をまとめられるよう調整を進めています。

チャロン・ポカパングループとは
「チャロン・ポカパングループ」はタイの財閥大手で、農業や食品、通信、それに不動産など幅広い事業を手がけています。

20か国あまりで事業を展開しグループ全体の従業員は45万人を超える、東南アジア有数の巨大複合企業です。

セブン&アイ・ホールディングスとはタイ国内で「セブンーイレブン」を運営するライセンス契約を結んでいて、1989年にバンコクで1号店を出店以降、店舗の拡大を進め、現在では国別で日本に次ぐ1万5000店あまりを展開しています。

また、国内のセブンーイレブンは、チャロン・ポカパングループから鶏肉などの原材料を輸入しているということです。

このほかの日本企業とも関わりが深く、2014年には伊藤忠商事と業務・資本提携を結んだほか、おととしにはトヨタ自動車と脱炭素分野での協業で基本合意を締結しています。
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