濱田淑恵：2020年8月、和歌山県広川町の海岸で男性2人が死亡 → 「命を捨てて悪いものを取り除く」などと伝えて自殺をそそのかした

和歌山 海岸で2人死亡 知人の“占い師”ら 自殺教唆疑いで逮捕　NHK 2025年3月11日 20時03分

5年前、和歌山県内の海岸で男性2人がお互いの手首を縛った状態で自殺しているのが見つかり、警察は自殺をそそのかしたとして、当時占い師として活動していた62歳の女の容疑者ら2人を逮捕しました。死亡した2人は容疑者の信者で、献金などをしていたとみられていて、警察が詳しいいきさつを調べています。

2020年8月、和歌山県広川町の海岸で、オーディオ機器の会社を経営していた当時66歳の元社長の男性と、当時51歳のアルバイトの男性の2人が死亡しているのが見つかりました。

警察によりますと、2人はお互いの手首をマイクコードで縛った状態で、現場の状況などから自殺とみられるということです。

その後の捜査で、2人の知人で、ことし1月に別の男性に対する恐喝の疑いで逮捕されていた、大阪 河内長野市の濱田淑恵容疑者（62）ら2人が、男性2人に対し「命を捨てて悪いものを取り除く」などと伝えて自殺をそそのかした疑いがあることが分かり、警察は11日、自殺教唆の疑いで逮捕しました。

また、濱田容疑者は元社長の男性の遺書を偽造した疑いもあるということです。

認否については明らかにしていません。

警察によりますと、濱田容疑者は当時占い師として活動していて、亡くなった男性2人は2008年ごろから信者となり、献金などを行っていたとみられるということです。

警察は容疑者らが男性2人を支配下に置いていた疑いがあるとみて、詳しいいきさつを調べています。

死亡した2人の知人「事件に巻き込まれたと知って残念」
死亡した2人の知人によりますと、元社長はオーディオ機器を開発する技術者として、業界では有名だったということです。

知人は「元社長とは亡くなる5年前の2015年ごろに知り合いました。エンジニアとして非常に優秀でとても熱い方で、互いにプロフェッショナルな仕事をしているということで、すぐに意気投合しました。まだまだこれからたくさんの可能性があったのに、事件に巻き込まれたと知って非常に残念です」と話していました。