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高野健一:「生活費」や「アパートを借りる費用」などとして貸したあわせて250万円あまりが返済されないとして2023年8月に訴えを起こし、同年の12月、被害者に支払いを命じる判決

2025-03-12 23:08:25 | 事件ですか事故ですか
高田馬場 女性殺害事件 容疑者は金の返済めぐり民事裁判も NHK 2025年3月12日 20時02分

11日、東京 新宿区の路上で、動画を配信していた22歳の女性が刃物で殺害された事件で、逮捕された容疑者が「女性と連絡がとれなくなり傷つけようと思った」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
容疑者は「女性に貸した金を返してもらえなかった」などとも話していて、警視庁は連絡を絶たれたことで一方的な恨みを募らせ、事件を起こした可能性があるとみて調べています。

また、容疑者が佐藤さんに貸した金の返済をめぐって、民事裁判を起こしていたこともわかりました。

金銭トラブルの中 連絡を絶たれたことで事件起こしたか
11日午前10時前、新宿区高田馬場の路上で、動画の生配信中だった東京 多摩市の佐藤愛里さん(22)が刃物で刺されて死亡し、警視庁は、現場にいた栃木県小山市の高野健一容疑者(42)を殺人未遂の疑いでその場で逮捕しました。

その後、容疑を殺人に切り替えて捜査しています。

警視庁によりますと容疑者は調べに対し「殺すつもりはなかった」と殺意を否認した上で「佐藤さんに携帯電話の利用料金や、当面の生活費などとして200万円以上を貸していたが、返してもらえなかった」などと供述しています。

さらに「佐藤さんと連絡がとれなくなり、傷つけようと思って事件を起こした」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。

容疑者は、持っていたサバイバルナイフで数十回にわたり佐藤さんを執ように刺していて、警視庁は金銭トラブルがある中、連絡を絶たれたことで、一方的な恨みを募らせ事件を起こした可能性があるとみて調べています。

NEW
貸した金の返済をめぐり民事裁判も
高野容疑者が、佐藤さんに貸した金の返済をめぐって民事裁判を起こしていたこともわかりました。

宇都宮地方裁判所栃木支部の判決によりますと、容疑者は2021年12月、動画配信を通じて佐藤さんと知り合い、連絡を取り合うようになりました。

翌2022年の9月から11月にかけて、佐藤さんに「生活費」や「アパートを借りる費用」などとして貸したあわせて250万円あまりが返済されないとして2023年8月に訴えを起こし、裁判所は同じ年の12月、佐藤さんに支払いを命じる判決を出しています。

事件の経緯は
警視庁によりますと、高野容疑者は、4年前の2021年12月ごろに佐藤さんの動画配信を見たことをきっかけで、翌年の8月ごろから、佐藤さんが当時働いていた飲食店に通うようになったということです。

栃木県小山市のアパートで暮らしていて、調べに対し、「佐藤さんが、『山手線の沿線を1周しながら動画配信をする』と告知しているのを見て、朝、東京に来た。生配信中の動画を見ながら、居場所を特定した」などと供述しているということです。

佐藤さんを襲った際に使ったとみられるサバイバルナイフが現場で見つかっているほか、リュックサックの中にもう1本、別のナイフも所持していて、いずれも「自宅から持ってきた」と話しているということです。

捜査関係者によりますと、現場近くの防犯カメラの映像などから、佐藤さんの頭や首、腹などを数十回、倒れかかる佐藤さんに体勢を合わせるようにして執ように刺したとみられるということです。

容疑者 去年1月 栃木県警察本部に相談か
栃木県警察本部によりますと、容疑者から去年1月、県警本部に電話で相談があったということです。

「知人に貸したお金を返してもらえない。裁判を起こして支払うよう命じる判決が出たが、相手が所在不明になりお金を返してもらえない」などという内容で、相手については「さとう・あいり」さんという女性だと説明したということです。

警察はこの相談に対し、弁護士か裁判所に相談するよう促しましたがその後、容疑者からの相談はなかったということです。

配信仲間“頑張り屋のすてきな女性だった”
動画を配信する仲間として、3年ほど前から佐藤さんと親しくしていたという男性は「佐藤さんは真面目で頑張り屋のすてきな女性だった。基本的に毎晩、配信するので、固定ファンもいてトップレベルの人気だった」と話していました。

また「佐藤さんはふだんは家で配信し、リスナーに会うこともしないタイプの配信者だったが、山手線の沿線を一周しながら動画配信をすると知って『トラブルや危険が無ければいいが』と心配していた。本当にショックで、何も手に付かない」と話していました。

また、お互い動画を配信する仲間として佐藤さんと親しくしていたという男性は「佐藤さんはとても明るくて親しみやすいので、配信でも人気はトップクラスでした。きのう、山手線を1周することは知っていたので、頑張って欲しいと思っていたがまさかこんなことが起きるなんて、驚きとともに悔しさがこみあげてきます」と語りました。

また、動画を配信することのリスクについて「投げ銭をしても振り向いてくれないという理由から、場所を特定されるなどの嫌がらせを受けることがあります。見る側と適度な距離感を保つことが大事だと思いますが、難しい面もあります」などと話していました。

事件現場には配信を見ていたという人も
新宿区の事件現場では、たくさんの花や飲み物などが供えられていて、立ち止まり、手を合わせる人たちの姿が見られました。

1年ほど前から佐藤さんの配信を見ていたという40代の男性は、「きのうも事件が起きるまでは楽しい配信が行われていました。佐藤さんはかわいくて、いつも見る人の期待に応えてくれていました。こんなことが起きて驚いています」と話していました。

20代の女性は、「きのうたまたま駅の近くで配信をしている佐藤さんを見かけ、その後事件が起きたことを知りました。若くてまだやりたいことも多くあっただろうと思うと、胸が痛いです」と話していました。

専門家「ライブ配信にはリスクも」
インターネット関連のトラブルに詳しい成蹊大学の高橋暁子客員教授によりますと、動画配信アプリでのライブ配信は視聴者のリクエストに配信者がリアクションをするなど双方向性があることが特徴で、散歩しながら雑談をする「散歩配信」や、歌やダンスを披露するなどのジャンルがあります。

スマートフォン1つで配信ができる手軽さから、若い人を中心に利用が増えているということです。

今回の事件で、容疑者が動画配信で居場所を特定したと供述していることについて、高橋客員教授は「企画名や話している内容、背景の映り込みからピンポイントの特定もできるので、その場所に行けばリアルにコンタクトができることになってしまう」と述べ、ライブ配信では通常のSNSの投稿以上にリスクがあると指摘しています。

その上で「リアルタイムに自分のいる場所が分かる状態で配信するのは非常にリスクが高いので、そのような配信はしないようにしてほしい」と注意を呼びけています。

また、今回の事件が起きた際に配信されていた動画がSNSで拡散していることについて、「被害者を深く傷つける行為であり、意図せず見てしまった人は心理的な被害につながる可能性もある。万が一、拡散して流れてきても、シェアなどはしないようにしていただきたい」と話しています。
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