=気になってた末端騎手の収入、生産者への配分もついでに=
なるほど、これなら騎乗するだけでもかなりの収入があるのは判ったw
☆これ見ると馬主も調教師や騎手も手厚い対応をしてもらってるんだなとよくわかるし
小生が心配するほど末端の騎手たちもこれなら生計を立てることは可能だなと思ったw
【競馬】賞金の配分は馬主が80% | 賞金の仕組みを徹底解説!
結論から言うと、競馬の賞金はみなさんが購入した馬券の売上から捻出されています。
競馬の賞金はどこから?
競馬の賞金の種類
全競争共通の賞金
1:本賞
2: 出走奨励金
3. 特別出走手当
4:特定の競争のみの賞金
1. 距離別出走奨励賞
2. 内国産馬所有奨励賞
3. 付加賞
【付録】本賞金と収得賞金の違い
競馬の賞金の配分比率
騎手が受け取る賞金
1. 騎乗手当と騎乗奨励手当
2. 進上金
3. 厩舎からの給与
まとめ:賞金の配分は決まっている!
中央競馬の控除率は約25%。つまり、馬券の売上の約4分の1が手数料として差し引かれ、JRAの懐に入ります。
JRAでは、その約25%のお金を使い、競馬場の運営や国への税金の支払い、レース賞金の交付などの活動を実施しています。
そして残りの約75%の売上を使い、馬券的中者への払戻を行なっているわけです。
(今は時々「プレミアムデー」とかで一部券式の配当5%上乗せをやったりしてる)
馬券の売上から捻出される競馬の賞金ですが、実は、いくつかの種類があります。
* 全競争共通の賞金
1着馬~5着馬:本賞+特別出走手当
6着馬~8着馬:出走奨励金+特別出走手当*
それ以下の馬:特別出走手当のみ
1:本賞
本賞とは「出走馬のうち1着馬から5着馬に対して交付される賞金」のことです。
本賞の金額はクラス等によって異なります。また、2着馬から5着馬の本賞は、1着馬の本賞をもとに決まった割合が交付されます。
1着100%・2着40%・3着25%・4着15%・5着10%
2: 出走奨励金
出走奨励金とは「出走馬のうち6着馬から8着馬(重賞の場合は10着馬まで)に対して交付される賞金」のことです。
6着馬から8着馬の出走奨励金は、1着馬の出走奨励金をもとに決まった割合が交付されます
6着8%・7着7%・8着6%・9着3%・10着2%
(へえ、こうなってるんだ?重賞だけかと思ってたが)
3. 特別出走手当
特別出走手当とは「すべての出走馬に対して交付される手当」のことです。
特別出走手当は、競争クラスによって以下の通り4種類の単価が設定されています。
クラス 特別出走手当
重賞競走 444,000円
特別競走 435,000円
1勝以上の競争 433,000円
新馬・未勝利競争 423,000円
4:特定の競争のみの賞金
距離別出走奨励賞
内国産馬所有奨励賞
付加賞
1. 距離別出走奨励賞
距離別出走奨励賞とは「芝1800m以上の平地・芝コース競争の1着馬から10着馬に交付される賞金」のことです。
距離別出走奨励賞の金額は、クラスと競争距離によって変わります。
また、2着馬から10着馬の距離別出走奨励賞は、1着馬の距離別出走奨励賞をもとに決まった割合が交付されます。
たとえば、1勝クラス芝2400mのレースの場合の距離別出走奨励賞は以下の通りです。
着順・本賞金・比率
1着200万円100%
2着40%
3着25%
4着15%
5着10%
6着8%
7着7%
8着6%
9着3%
10着2%
2. 内国産馬所有奨励賞
内国産馬所有奨励賞とは「平地の全競争における1着馬から5着馬となった内国産馬に対して付与される賞金」のことです。
内国産馬奨励賞の金額は、クラスと馬齢によって変わります。
また、2着馬から5着馬の内国産馬奨励賞は、1着馬の内国産馬奨励賞をもとに決まった割合が交付されます。
また、牝馬限定の内国産馬牝馬奨励賞と呼ばれる賞金もあります。
牝馬限定競争以外の新馬・未勝利の1着馬から5着馬に決められた金額が交付されます。
3. 付加賞
付加賞とは、特別競走に出走した競走馬のうち1着馬〜3着馬にを交付される賞金」のことです。
特別競走に出走する場合には、原則として、特別登録と出馬投票の計2回の特別登録が必要となり、馬主は特別登録料を支払います。
そうして徴収した特別登録料の総額を「7:2:1」の割合で分け、1着馬から3着馬に交付するのが付加賞になります。
・付加賞は1着から3着の馬に配分支給される
1着70%・2着20%・3着10%
◇競馬の賞金の配分比率は、馬主80%・調教師10%・騎手5%・厩務員5%です。
一口馬主の場合は、賞金の80%を出資者の数で割った金額が配当金として交付されます。
馬主80%・調教師10%・騎手5%・厩務員5%
◇騎手が受け取る賞金
競馬の賞金のうち騎手が受け取れる金額が5%と聞き、意外と少ないと思った人も多いのではないでしょうか。
しかし、騎手の収入源は他にもあるので、ここでは騎手の主要な収入源を3つご紹介します。
騎乗手当と騎手奨励手当
進上金
厩舎からの給与
・1. 騎乗手当と騎乗奨励手当
騎乗手当と騎乗奨励手当とは「レース結果に関係なくレースに騎乗するだけでもらえる報酬」のことです。
騎乗手当は騎乗したレースのクラスによって変わりますが、騎乗奨励手当は全競争において全員一律の額が支給されます。
平地・障害 レース区分 騎乗手当
平地競争 G1 63,000円
その他の重賞 43,000円
その他の競争 26,200円
障害競走 J・G1 144,200円
その他の重賞 114,200円
その他の競争 74,200円
・騎乗奨励手当
一律:16,500円
たとえば、新人であっても平地の一般競争に出走できれば1レースごとに26,000円+16,500円の42,500円を報酬として得られます。
2. 進上金
進上金とは「競走馬が獲得した賞金のうち騎手に支給される5%の金額」のことです
レースに騎乗すれば無条件にもらえる騎乗手当と騎乗奨励手当とは違い、レースで好成績を残した騎手が得られる成功報酬になります。
3. 厩舎からの給与
厩舎に所属している騎手であれば、サラリーマンと同じように毎月の給与がもらえます。
騎乗回数が少ない若手のうちは厩舎に所属しながら収入を安定化させ、実力がついてきたら厩舎を離れてフリー契約に移行する。
競馬の世界においても人気アナウンサーと同じような構図が良く見られます。
(生産者関係)
来年(2019)からJRAではオープン競走の中でもよりレベルの高いレースとして認定された「リステッド競走」(合計63競走)が、新たに格付けされることになった。
それに伴い、生産牧場賞と繁殖牝馬所有者賞も、一部交付基準が変わり、来年はこのリステッド競走に対する項目が新設された。
まず生産牧場賞は、以下の通りである。(数字は万円単位、以下も同様)
GI競走 1着100、2着40、3着25、4着15、5着10
その他の重賞競走 1着65、2着26、3着16、4着10、5着7
リステッド競走 1着50、2着20、3着13、4着8、5着5
その他の特別競走 1着45、2着18、3着11、4着7、5着5
一般競走(1勝以上) 1着38、2着15、3着10
新馬、未勝利競走 1着34、2着14、3着9
生産牧場賞は、当該馬を生産した生産牧場に一律に交付されるもので、特別競走以上では5着まで、一般競走においては3着までが対象となる。生産者団体(JBBA)では、一般競走の4着、5着馬に対しても交付を要望していたが、今回は見送られた。
続いて、繁殖牝馬所有者賞。これは、当該馬が誕生した時点で繁殖牝馬を所有していた生産者、馬主に交付され、上記生産牧場賞よりはいくぶん交付額が高い。詳細は以下の通り。
GI競走 1着130、2着52、3着33、4着20、5着13
その他の重賞競走 1着80、2着32、3着20、4着12、5着8
リステッド競走 1着55、2着22、3着14、4着8、5着6
その他の特別競走 1着50、2着20、3着13、4着8、5着5
一般競走(1勝以上) 1着40、2着16、3着10
新馬、未勝利競走 1着36、2着14、3着9
まとめ
日本の競馬の賞金体系が世界一とはいえ、競走馬として成功する馬は極少頭数で多くの馬が自身にかかるコストを回収できずに終わってしまいます。
実は、デビューすら出来ずに引退せざるを得ない馬も結構いるんです。
生産する為の経費、生まれてからデビューまでの育成代、デビューまでの厩舎での維持費、デビューの際の競馬場までの輸送費などを考えると、1頭の競走馬を維持するだけでも莫大な費用がかかります。
華やかな競馬のレースの裏にはこのように厳しいサバイバルという現実があります。
日本の競馬は非常に賞金が高いですが、それでもビジネスとしてのリスクは高く、馬主をはじめ関係者の負担を軽減する対策がまだまだ必要ではないでしょうか。