おとめ座
画像①
おとめ座の電視観望は、偶然のきっかけで始まった(記録030)。しかし銀河の観望は楽しく、また鍛えられた。SharpCapProのライブスタック画面で、恒星とは違うぼやっとした銀河を見つけられる様になれたのは一つの進歩と思える。M104ソンブレロ銀河が観望できたのもうれしい出来事だった。(私にはソンブレロと言うより、宇宙船エンタープライズがこちらに向かって飛行している様子に見える。)
おとめ座の観望を終えたは今は、おとめ座銀河団がより身近に感じられる。これからは宇宙の特集番組もより具体的なイメージを持って見ることができると思う。理解力も上がった気がする。
素敵な出会いもあった。1つはM87おとめ座A、ブラックホールの研究でよく耳にする銀河。実際にその姿を自分の目で確かめることができた。
もう一つは、クエーサー3C 273。13等星に見える姿からは想像できない活動が25億光年先で行われていたと思うと少し興奮を覚える(今見えている姿は25億年前の姿)。なお、クエーサーを作る活動銀河核は周りの降着円盤の物質をすべて飲み込むと、静かなブラックホールに移行し、私たちの銀河系のような銀河に進化する可能性もあるという。クエーサーは銀河の進化の1つの状態のようだ。静かな静寂の世界に見える宇宙で、広大なスケールで銀河も成長していると思うと驚きを感じる。
ヤンチャな時代を経て、落ち着くのは人間「と」同じか。いや人間「も」同じということか。
画像②(おとめ座電視観望のまとめ)
画像③(ステラナビゲータLiteによるより正確な位置)
画像④(画像①の元画像)
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)電視観望の記録030(おとめ座銀河団 マルカリアンチェーン M84~NGC4474)
4)電視観望の記録040(おとめ座M87楕円銀河~おとめ座A電波源)
5)電視観望の記録043(おとめ座 M58、M59、M60)
8)電視観望の記録039(おとめ座 M104ソンブレロ銀河)
9)電視観望の記録041(おとめ座M89楕円銀河、M90渦巻銀河)
10)電視観望の記録052(おとめ座 クエーサー3C 273)
11) おとめ座 - Wikipedia
12)22/04/01 新年度は新天地の陣 part3「銀河商店街のマルカリアンの鎖を撮ってはみたけど…。」 - 煙草と珈琲とお月様
13)おとめ座銀河団の中心部 - Starlight Terrace
追加
14)電視観望の記録060(おとめ座 NGC4567とNGC4568)
撮影データ