百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

梅の香

2015-02-24 23:40:30 | Weblog
香りを科学すると、結構面白い。
香りは、先ずは脳に伝えられるといわれており、瞬時に伝えられた香りの分子はあくまでも感覚(感じる)として伝わり、脳の考える部分を通らないようだ。
一方、気管から肺に入った微量の香りの分子は血液を通じて全身に行き渡り、各部分の働きを活性化させるという。
鼻をつまんで食事をすると何を食べているのかわからないことがあるといわれているが、これは舌だけでは食べ物の識別をするのは難しく、舌はどちらかというと特徴が著しいひとつの味だけを脳に伝える仕組みとなっているようで強い味が脳の記憶として残るといわれており、香りをまずは頭で感じて過去の記憶から脳でその美味しさを再形成した上で舌で確認する作業をわれわれ日々行っているという、なんとも面白い。

「どこかで春が」

2015-02-24 00:22:27 | Weblog
気候が少し穏やかになると、百姓は何故か気持ちだけが急く。
気持ちだけなのだが、何とも言えない高揚と期待、不安と焦りが交錯する。
植物達を見ていると、結構準備万端って感じで、誰よりも先頭を切ってと思っているモノよりも、今年も一年何とかよろしくお願いしますって感じのモノの方が多く、大半は高鳴る気持ちを抑えながらも、しっかりじっくり勝負しようという。

「どこかで春が」 百田宗治

どこかで「春」が生まれてる
どこかで水がながれ出す

どこかで雲雀がないている
どこかで芽の出る音がする

山の三月東風吹いて
どこかで「春」が生まれてる

百田宗治さんといえば、戦後間もない1947年に小学校5年の国語教科書に採用された「じゃがいもをつくりに」が何とも心をうつ。
戦争で開拓民であったお父さんが亡くなり、お母さんと二人で一度は北海道を後にする。いつかまた北海道に戻って農業をしたい、北海道は希望の大地だと熱い想いで語る詩には共感する。
でも国は何を求めて教科書に掲載したのかは、わからないが・…。