百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

シードライブラリー

2020-04-19 21:03:16 | Weblog
2018年3月末に「種子法」が廃止され、今国会で「種苗法改正」が目論まれているという。
種子に関する法律はその特許問題、「GMO(遺伝子組み換え作物)」「F1(1世代交配)」等々、様々な問題を抱えたまま一部の民の意向だけで変更されようとしている現状がある。
単純に農家で種取りができなくなったり、必要な種子は毎年購入しなければならなくなったり、世の中に多様な品種がなくなったり、一部の企業による種子の独占や寡占が進んだり、農業がますます工業化され自然の循環から離反していくという様相をみせている。
そんな中、「シードライブラリー」を展開している人達がいるという。「シードライブラリー」とは文字通り「種の図書館」という意味で、種子を貸し出し、地域の伝統的な農作物のタネを継承し、誰もが自由に撒いて育てていけてタネを次世代に残すためのもので、ある人に言わせると種は“過去と未来を結ぶ宝箱”だそうで、そういう宝箱があることでワクワクするという。
世界的にもこの「タネの図書館」はアメリカを中心に25ヶ国・500ヶ所にまで広がっており、アメリカで最初につくられたとされる「タネの図書館」はバークレー市にあるNPOエコロジーセンターに設置されたBASIL(Bay Area Seed Interchange Library)だそうで、当初はエコロジカルセンターの片隅でささやかに始まったようだ。