くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

機械仕掛けの青い鳥(1)

2019-04-01 20:32:11 | 「機械仕掛けの青い鳥」
         1
 小学校の玄関の扉が勢いよく開き、下校時間を迎えた元気のいい低学年の子供達が、担任の先生達に見送られながら、次々と外に駆けだしてきた。
 まだ小さな体には似合わない、もてあまし気味の真新しいランドセルが、踊るように大きく弾みながら、それぞれの帰り道へと分かれていった。
 楽しそうにおしゃべりをしながら歩いている子供達が、足早に通り過ぎていく中、赤いランドセルを背負った三人の女の子が、道の脇に建てられた電信柱の影で、ブロック塀を向きながら、ぴったりと肩をつけ合うように立っていた。
「ねえウミちゃん、どうする?」と、眼鏡をかけた女の子が、すぐ横に立つ女の子の顔を見ながら、困ったように言った。「私の家、動物は飼っちゃいけないって、ママが怒るの――」
 真ん中にいる女の子が小さくうなずくと、背の高いもう一人の女の子が、確かめるように言った
「私のお母さんも、だめだって」
 クラスメートの男子が何人か、三人の女の子に気がついてからかうように声をかけたが、男の子よりも背の高いメグミがげんこつを構えて見せると、全員おどけるように頭を抱えて、急ぎ足で逃げていった。
「ふん、弱虫」と、逃げていく男子の後ろ姿を見ながら、メグミは顔をしかめて「ベェッ」と舌を出した。
「私の家も――」と、自信なさげに目を伏せたウミは、ちょっと考えてから、覚悟を決めたように顔を上げて言った。「お兄ちゃんに話してみる。この鳥、家で飼ってあげようって」
 女の子達は、ウミの顔を心配そうにのぞきこんだ。
「大丈夫? もしだめだって言われたら、この鳥どうなっちゃうの……」と、ずり落ちてきた眼鏡を戻しながら、ユカリが言った。
 三人の足下には、青い空のような色をした鳥がうずくまっていた。ハトよりは小さく、けれどスズメよりは大きな見たこともない種類の鳥は、どこか怪我でもしているのか、ブルブルと小刻みに震えながら、首をすくめてギュッと目をつぶっていた。
 痛みをこらえているのか、じっと動かない青い鳥は、女の子達がすぐそばにいるにもかかわらず、駆け出して逃げようとすることも、翼を羽ばたかせて舞い上がろうともしなかった。
「どうしたの、どこか痛いの……」
 ウミは言いながら、膝の上に両手を置いてしゃがむと、やさしそうな目で青い鳥を見下ろした。
「鳥さん、大丈夫?」
 メグミとユカリもしゃがむと、ウミと同じように両手を膝の上に置き、やはり怖くて手を伸ばせないまま、けれどどうすればいいのか、困ったような顔をしながら、青い鳥をはげますように声をかけ続けた。
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よもよも

2019-04-01 06:16:06 | Weblog
やれやれ。

4月になったと思ったら、

あれもこれもいっぺんに変わるんでしょ・・・。

良い変化ならいいけどさ、

変わるってばだいたい悪い方にさ。。

大きな所じゃ

夕張の鉄道廃線になっちゃうし、

北海道からどんどんJRなくなって、

そのうち赤字の新幹線しか残んなくなるんじゃね??

仕事の面々も隣近所結構変わるし、

変わった人の人となりがわかるまで、

正直気が重いわ・・・。

ああ、なんかうまいもん食いたいなぁ。。
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後でも先でも

2019-04-01 00:55:56 | 「機械仕掛けの青い鳥」
やれやれ。

またぞろ、昔書いたヤツの焼き直しですけど、書きました。

こんなんでも楽しんでもらえればうれしいです。

今日の昼には元号が変わるっていうんで、

タイミングよく書き上がったのには我ながら驚いてます。

ただ、読み返してみると総花的で、

もう少し掘り下げて欲しいところでドロンとか、

ただ下手くそなだけですが・・・。

「ニンジン」の終わりでも触れたんですが、

機械の鳥はもちろんこの鳥ですが、

探偵が主人公の話は、まだ先になりそうです。

次回は、まだ考え中です。

では。。



―「ハートの地球」を聞きながら。
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