くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

機械仕掛けの青い鳥(75)

2019-06-14 20:38:26 | 「機械仕掛けの青い鳥」
 ウミは、模型飛行機を拾い上げると、唇を固く結んで「うん」と小さくうなずき、ソラの所に向かった。

「――どうしたの、これ?」と、ウミは目を丸くして言った。

 まるで、レストランに来たようなおいしそうな料理が、食卓テーブルの上にびっしりと、隙間もないほど並べられていた。
「これ、マーガレットが一人で作ったんだぞ、すっごいごちそうだろ。ウミも一緒に食べようよ」
 口の周りにケチャップをつけたソラが、おいしそうにモグモグと頬張りながら言った。
「家にあった材料で作ってみたの。味は自信がないけど、どうぞ召し上がれ――」
 と、台所に向かっていたマーガレットが、大きな皿に盛りつけられた料理を運んできた。いい匂いのする湯気が、マーガレットの顔が霞んでしまうほど、ゆらゆらと白く立ち上っていた。
 グビリッ、と喉を鳴らしたウミは、持っていた模型飛行機をテーブルの下に置くと、椅子に座って食器を手に取った。

「おいしい!」

 はじめは、お行儀良く料理を口に運んでいたウミだったが、すぐにがつがつと、ソラにも負けないくらい、口いっぱいにごちそうを頬張りながら、夢中になって舌鼓を打った。
     
 お腹が一杯になったソラとウミは、「もう食べられないよ、少し休むね」と言って、席を立った。二人は、部屋に戻ってふかふかのソファーに体をあずけると、あっという間にスヤスヤと、心地よさそうな寝息を立てて眠ってしまった。
 食べ終わった食器を片づけ終えたマーガレットが、子供部屋にあった毛布を二人に掛けてあげていると、玄関のドアがすっ――と音もなく開き、シルビアが中に入ってきた。

「やれやれ、ここに来るまでどうしてたのか、相当疲れていたみたいだね」

 シルビアが言うと、マーガレットがこくりとうなずいた。
「とにかく、子供達を連れ戻すのには、成功したようだね」と、シルビアが言った。「あとは、青い鳥がおびき出されるまで、この子達を家に繋ぎ止めておかなきゃならないんだけど、どうだい、できるかい?」
 マーガレットは、ムスリと顔をしかめると、口をとがらせるように言った。「心配しなくても大丈夫ですわよ、おばさま」
「クックックッ……。ひどく自信たっぷりじゃないか――」シルビアは、からかうように言った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よもよも

2019-06-14 06:10:29 | Weblog
やれやれ。

朝から日差しが暑くて痛い。

それにしても、

何年か前から札幌の町中で

クマが出たって大騒ぎする事が続いてるけど、

今度は野幌だってさ。。

まぁ、原始林っていうことだから、

そりゃ自然がいっぱいで、

クマが出ることは大歓迎? なのかもしれんけど、

80年近くぶりだってさ。。

へぇー。

不思議なのは、どっから来たかって事だよね。。

コナンに頼まなきゃ。

連絡先わからんけど。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする