くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

機械仕掛けの青い鳥(89)

2019-06-28 20:34:00 | 「機械仕掛けの青い鳥」
 少尉の言葉を聞いた青い鳥は、耳をそばだてるように首をかしげた。
「もしかすると、国に残してきた婚約者が、鳥の姿を借りているのかもしれないな」
 わずかの間、少尉はギュッと目をつぶった。エンジンの音に耳を澄ましながら、まぶたの奥になにかを見ているようだったが、思いを断ち切ったようにパッと再び目を開けると、青い鳥に話し始めた。
「そうです、愛おしい君。あなたに宛てた手紙のとおり、ぼくはいま、二度と戻ることのかなわない作戦のため、沖縄に向かって飛んでいます。この鳥が、本当にあなたの化身ならば、ぼくの思いが、あなたの胸に届きますように。父上様、母上様にも、よろしくお伝えください。一郎は、なにひとつ孝行をすることもできませんでしたが、この身をもって、みごと戦功を上げ、感謝しきれないほどのご恩に報いたいと思います」

「よかった。この飛行機、沖縄に向かって飛んでるみたいだね」と、ウミがうれしそうに言った。
「……」と、ソラは難しい顔をした。「ちょっと変だぞ。このパイロット、昔の戦争映画みたいな服着てるし、戻らないって言ってるよね」
「――ウン」と、ウミは不思議そうな顔をしてうなずいた。
「沖縄に着いたら、なんとかこの飛行機から外に出て、帰る乗り物を探せばいいんじゃないの?」ウミは、考えこんでいるソラの顔をのぞきこみながら言った。
「そうじゃないんだ」と、ソラは、思い出すように言った。「ウミは知らないかもしれないけど、昔あった戦争で、戦闘機に爆弾を積んだまま、体当たりで戦艦を攻撃する作戦があったんだ」
「それって……」と、ウミは不安そうな表情を浮かべると、小さく鼻をすすった。
「確かなことはわからないけど、もしこの飛行機がそうだとしたら、本当にもう、帰れないかもしれない」
「イヤだよ、そんなのイヤだ――」
 ウミは、怒ったように言った。
「早く止めてよ、ここから出して!」
 と、青い鳥が急に暴れ出し、狭い操縦席の中を、羽根を落としながらバタバタと飛び回った。

「くっ――」
 目を細めた少尉は、額に掛けていたゴーグルを下ろすと、あわてて着けながら言った。
「悪かった。もう戻らないなんて言ったのは、本意じゃないんだ。もしもできることならば、今すぐにでも引き返して、君をこの胸に抱きしめたい」
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よもよも

2019-06-28 06:11:08 | Weblog
やれやれ。

そ言えば、

この前はじめてドライブスルーに入った。

注文はおきまりですか?

とか聞かれて、メニューはどこ??

オロオロしたけど、

なんてこたない。

宣伝看板と思ってたやつが、

画面が切り替わるデカメニューだったし・・・。

まんまと買ったったよ。

ふふ。

なんてこたなかったぜい。

ああ、またシェイク飲みたい。。
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