前澤との個人的な話は平行線を辿ったが、調査の方は興信所に依頼しただろうから、いずれ詳しい事が分かるだろう。
久美子はこの再婚話は難しそうだ、と直感でそう思った。
弥生があれほど避けるのは、本能的に自分の家庭に相容れない何かがあるのを感じ取っているのかもしれない。
話がまとまらず、自分が前澤と別れたら、周りの皆が寂しくなってしまう。
そんな考えで落ち込みそうになった時、薔薇の様な弥生がやって来た。
「叔母さん、元気なさそうね」
「少し疲れただけよ」
「何でも言ってね、私体力だけは自信があるから」
「有難う・・ところでなにか少しは分かった?」
「それがね、この頃は早く帰る事が多くて、泊まりもないんですって」
「なかなかタイミングが合わないわね」
「私ね、おはなを習おうかと思うの」
「それ、いいわね、千恵子さんも喜ぶし、うまくいくかもよ」
「でも花は好きだけど、いけばなは興味もてないな」
「習ってみると案外楽しいものよ」
「叔母さんも、どお?」
「考えてはいるんだけれど、もう少し経ってからね」
弥生が習いたい旨を慎一を通して伝えると、すぐに連絡が来た。
西国分寺に、11名生徒が集まる家があり、そこに教えに出かけているが、全員が独身女性なので、年齢的にも若い人同士でよいだろうから、そこに参加してくれないかと言ってきた。
橋本、八王子と経由して行けば意外と近いから行くことに決め、久美子に報告がてら電話を入れた。
「案外センスがあるかもしれないわよ」
「自信はないけど努力します、取り得はそれだけだから」
「西国分寺は落ち着いたいい町よ、歴史的にもとても重要な史跡のある所で、万葉植物園なんかもあるわ」
弥生は早速国分寺市を調べ出した。
奈良時代中頃、今の西国分寺に、平地と湧き水に恵まれた武蔵国分寺が造られた。
天平文化に思いを馳せる。
久美子はこの再婚話は難しそうだ、と直感でそう思った。
弥生があれほど避けるのは、本能的に自分の家庭に相容れない何かがあるのを感じ取っているのかもしれない。
話がまとまらず、自分が前澤と別れたら、周りの皆が寂しくなってしまう。
そんな考えで落ち込みそうになった時、薔薇の様な弥生がやって来た。
「叔母さん、元気なさそうね」
「少し疲れただけよ」
「何でも言ってね、私体力だけは自信があるから」
「有難う・・ところでなにか少しは分かった?」
「それがね、この頃は早く帰る事が多くて、泊まりもないんですって」
「なかなかタイミングが合わないわね」
「私ね、おはなを習おうかと思うの」
「それ、いいわね、千恵子さんも喜ぶし、うまくいくかもよ」
「でも花は好きだけど、いけばなは興味もてないな」
「習ってみると案外楽しいものよ」
「叔母さんも、どお?」
「考えてはいるんだけれど、もう少し経ってからね」
弥生が習いたい旨を慎一を通して伝えると、すぐに連絡が来た。
西国分寺に、11名生徒が集まる家があり、そこに教えに出かけているが、全員が独身女性なので、年齢的にも若い人同士でよいだろうから、そこに参加してくれないかと言ってきた。
橋本、八王子と経由して行けば意外と近いから行くことに決め、久美子に報告がてら電話を入れた。
「案外センスがあるかもしれないわよ」
「自信はないけど努力します、取り得はそれだけだから」
「西国分寺は落ち着いたいい町よ、歴史的にもとても重要な史跡のある所で、万葉植物園なんかもあるわ」
弥生は早速国分寺市を調べ出した。
奈良時代中頃、今の西国分寺に、平地と湧き水に恵まれた武蔵国分寺が造られた。
天平文化に思いを馳せる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます