今日から平成22年6月の岐阜市議会「質疑・一般質問」が4日間の日程で始まります。私の質問日は3日目となりTV中継には入りませんが、意見表明および議論のきっかけの場であるという議会質問の本質に立ち、しっかりと質問をする予定です。内容は、「国民健康保険事業について」・「大学病院跡地の計画について」・「多文化共生事業計画について」・「情報システム最適化事業計画」についてです。そのうち2点は補正予算で議案が提出されており、2点は政策執行を問うものとなっております。
議会質問は、とかくパフォーマンスで行われているように取られがちですが(実際そのような質問が目立つこともありますが)、答える行政側は議会質問を真摯にとらえ、議会質問が多様な市民意見であることを認識して答弁し、政策執行に当たることが議会主義の大前提となります。考えや意見の違いがあってもお互いに議論し、溝を埋めていくことが説明責任の一つといえます。形式にとらわれることなく、闊達な意見交換がなされるべきだと考えます。
昨日で国会が閉幕し参議院選挙に突入します。法案成立が過去最低だったとの報道がなされています。十分議論がなされないまま、議会を閉じることは議会軽視につながる恐れがあります。政権奪取を目標にした民主党は、議会の本質を見失っているような気がしてなりません。法案成立率が問題ではなく、選挙日程が詰まっているという物理的な理由があるにしろ、議会を軽視するような行動があったとすれば看過できない問題です。一部報道では、「選挙を通して意見表明に変える」とか、「TV,マスコミを通して議論をしていく」などの発言は、仮にあったとすれば非常に危険なことであるといわざるを得ず看過できません。議会制民主主義を履き違えることにもなりかねないでしょう。
地方議会にもそのような傾向が見られます。先にマスコミに発表し、市民の意見や反応を優先するような行動は、意見集約や議論の方法として、議会はいらないという考え方なら別ですが、議会制度の崩壊につながります。今一度、議会、議員そして行政の役割と責務を考えてみましょう。
以上