ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

TVのふたつのドラマから

2013-05-28 09:58:21 | 独り言
 TVでプロ野球の交流戦の中継を見ながら、実はドラマも結構見ている。この中で学園もの(いじめの問題が底流にある)がふたつある。

 火曜日は「幽かな彼女」だ。ある中学校に赴任したSMAPの香取晋吾が問題クラスの担任先生役を演じる。彼が入居したアパートの一室には幽霊役の杏が出没する。彼女は生前には熱血教師だったらしいが、今は何故自分が死んでしまったのか判らずに成仏出来ずに彷徨っている設定である。さらに弁護士の経験を持つ副校長役で真矢みきが校内改革の任務を担って登場している。

 香取は、前任の学校でいじめの問題から孤立した女生徒を守りきれずに、先生としての自信を失って事なかれ主義に走り、クラスで起きる問題の解決に悩んでいる担任だ。幽霊役の杏からの励ましや副校長のアドバイスもあり、いじめに悩む生徒たちを守ろうと努力する姿が頼もしい。現在の中学校には「いじめ」の問題が潜在的にあることから、校内の教師たちの悩みと、そして一部の生徒たちから翻弄される多くの生徒たちに、正面から立ち向かおうとする教師との戦いの数々には引き込まれてしまう。

 土曜日には「35歳の高校生」。これまた米倉涼子が35歳の高校生として、問題児を抱える高校のあるクラスに潜入して、スクールカーストと称する「いじめ」の構図に立ち向かう話である。どうも教育長の内意を受けて問題クラスに転校する設定はやや突飛すぎるが、それだけに「いじめ」の問題は深刻なことなのだろうと思う。売れっ子米倉を主人公に持ってきたのが面白い。

 クラスのなかで其々の思惑で行動する生徒たち、そこを大人の思量と行動で、味方を増やしながら改革を目差す。そんな彼女にも高校生の時に深刻な「いじめ」にあった経験が有ったらしい。やはりこのクラスにも無気力な事なかれ主義に徹する担任があり、校長他の教師も右往左往する様が描かれている。このドラマには毎回驚きの展開があり薄ら寒い気持にさせられるドラマである。
コメント (2)
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