深刻な石川遼選手に憂慮

　今週の米国男子ゴルフツアーは準メジャー大会の「ブリジストン招待」である。７０名余の選手が出場するが、日本勢では松山英樹、谷口徹、小平智の３選手が出場している。３日目を終了してＴ・ウッズ選手が１５アンダーと独走している。松山選手が１９位タイと健闘しているが、この大会には石川遼選手は出場が叶わなかった。

　そこで石川遼選手は同時期に開催されている「リノタホ・オープン」に出場している。この大会は珍しいステーブフルフォード方式（得点制）のトーナメントであるが、２日目を終了した時点で何と彼は予選落ちを喫している。これで賞金ランキングは１５７位のままとなった。上記のトーナメントに出場出来ない選手達で争うこのトーナメントでも、決勝ラウンドに進めない深刻な事態に憂慮せざるを得ないのである。

　来週開催の全米プロ選手権はランキング７０位までの選手と、予選を勝ち進んだ選手達で争われるが、石川遼選手は主催者推薦で出場できることになっている。同大会には予選から出場を決めた松山英樹選手、昨年の日本男子プロの賞金王の藤田寛之選手、全米シニアーオープンで優勝した井戸木鴻樹選手も出場する。

　残るトーナメントでランキング１２５位以内に入らないと米国ツアーのシード権を失うことになる。何とか８日からのトーナメントで、これまでの不振を振り払う石川遼選手の頑張りを見たいものである。