つる性植物の栽培は面白い。
自由に伸びていくつるを誘引して花が咲き実がつくプロセスがいい。
初めて栽培したつる性植物は「へちま」だろうか。
ひょんなことからちゃんと作る責任に迫られたので専門の図書を購入した。
のべつまくなしにつるを伸ばし放題でいいと思っていたらこれが大間違いだった。
親づるから子づるが出て、実はどうやら孫づるにつくらしい。
少なくとも棚の高さに近づいたなら主芯をカットして横に子づる、孫づるを出すようにすると実がつく。
「ひょうたん」も同じことだ。
花はへちまの黄色い花が夏らしくていい、ひょうたんは白い花で美しくはないがぶら下がる実の形が楽しい。
次に植えたのがブラックベリー、今頃から夏にかけて青い実をつけ、それが赤くなり、真っ黒になる。
完熟したブラックベリーはジューシーで甘い。
可愛い花が咲き、カイガラムシがつくくらいで割と丈夫だ。
しっかりしたつるは冬には枯れてしまうので切ってしまいたくなるが、この枯れたはずのつるから翌年また葉が出てくるのも面白い。
ラズベリーも似たような性格だ。
こちらはトゲトゲしたつるから小さな青い実を沢山つける。
やがて実は赤みを帯びてきてイチゴのような真っ赤な実になる。
最初のうちは何かのトッピングに使うくらいしか収穫できなかったが、大きくなるとジャムを作るくらい穫れる。
そこでジャム作りを始めるのだが、完熟の実からでないと美味しくない。
毎朝完熟の実をつまむ作業が必要になってくる。
小さな種を平気で食べてしまう方もいるが、漉して捨てていた。
が、このエキス(?)と甘みが残っている残滓からゼリーを作ることを学んだ。
食感の異なるリンゴやメロン、柑橘類を入れたゼリーはまた楽しい。
量産はできないが、オーガニック、無添加のフルーツゼリーを楽しんでもらうのが嬉しい。
市販の食品は安全で信頼できるのだろうが、必ずや防腐剤とかなんらかの薬品が入っている。
無農薬で作った果実を無添加で加工する、これがいい。
日持ちしなくて腐るからいいのだ。
そういう食品は今や自身で作らなければいけない時代になってしまった。
オーガニックは大変だが、味がある。
音楽もジョン・スコフィールドのよう、味のあるギターを弾きたいものだ。
John Scofield Uberjam Band - Sarajevo Jazz Festival 2013