フラソングの魅力は、けたたましいようなリズムの上でファルセットボイスが飛び交うようなライブで感じる。
もう大昔のアルバム「ワイメア・ミュージック・フェスティバル」というLPレコードに出てくる「ジェノア・ケアヴェ」がそれだ。
どうやって弾いているのだろうかと思うくらいウクレレがかき鳴らされている。
ウッドベースが鳴り響き、小ぶりのマーチンギターがサイドを刻む。
歌が、ウクレレが、ハワイが、心底好きでないとできない。
病院での末期の際までウクレレを離さなかったという記事が納得できる。
ところでどうやって会得したものかしらと聞かれる。
「とにかく、聴いて覚えなさい」としか言いようのない世界だ。
第二次大戦で左手指を失くしたビリー・ヒューレンのスティール・ギターとのセッション映像も素晴らしかった。
革手袋に固定されたスティールのバーで弾く演奏は、実に流麗なコードワークを実現してジェノア・ケアヴェたちのリズムと一体化していた。
「歌って、ウケる」「ウケる、から、また歌う」
やんやの拍手喝采は、ミュージシャンをさらに奮い立たせる。
「音楽はライブに限る」という主張に賛成しながら、ライブの名盤が数少ないのも実態だ。
音楽は、一夏の恋のように消えてしまうからいいのかもしれない。
NA PALAPALAI He Ui
GENOA KEAWE TRIBUTE.
Pomaika'i Keawe Lyman & Emily Abrigo with the Makaha Sons
Aloha Friday Music With Pomaikai