ハモンドオルガンの音色が好きだ
空間を制覇するかのように響き渡る透明感とそれを遮るようなアタック音がいい
パイプオルガンを設置できない教会のために開発されたらしいこのオルガン、独自の世界を築きあげた
回転するスピーカーで生み出されるドップラー効果のレスリースピーカーとセットでなければいけない
家具のような大きさの往年の名機たちもリサイクルショップの片隅にひっそりと置かれて買う人もいない
弾ける人がいたとしてもあの大きさと重さの楽器を置ける一般住宅はそうそうないかもしれない
二段に分かれたキーボードとフットペダルベースの発想は、日本の電子オルガンに採用された
両手両足で演奏するスタイルは一世を風靡したが、往時の勢いは今はない
ドローバーと呼ばれる「ふいご」式のボリウムは、パイプオルガンの名残だろうが演奏中音色を瞬時に切り替えたい要求に応えた
タブレット状の切り替えスウィッチも同じく視覚的に判断できるからいいのだろう
こうした往年の名機たちはアナログだからこそファンが生き残る
エレクトロニクスでは実現できない何かがそこにあり、いつまでも魅力を放っているから
暖炉に薪をくべてハモンドとレスリーのスピーカーから流れる音を楽しむ
そんな山荘でセッションが出来たら素晴らしい
Barbara Dennerlein & Rhoda Scott on Hammond B3 Organ
Rhoda Scott & La Velle - So Good To Me, Hold On - LIVE HD