病気療養中の Sくんからのお便りに映画の紹介があった。
映画館に行けるようになったのなら良かった、快復基調にあるのだろう。
Sくんが我々のバンドの前に現れたのは、何年前のことになるのだろう。
いやあまりにも様々な人たちが現れたし全員にお会いしているわけでもないが、数え切れないくらいの人たちが現れたものだ。
当初はハワイのトラディショナル&コンテンポラリーをやっていることから興味を持った人たちが集まってきた。
Webはもちろん携帯電話もない頃、人づてに知り合った人たちが音楽を通じて友となる。
知り合う場所はもっぱらレコード店だった、それもハワイもののレコードを置いてあるお店で。
「君、それ好きなの?」てな感じで話しかけ、会話が始まる。
練習と称して毎週集まっていたバンドに本当に様々な人が来たものだ。
なかでも当時高校生だったPちゃんはユニークだった。
高校生なのにレコードを何万枚も持っているというし、どうやらお宅にはお手伝いさんがいるらしい。
彼の紹介で当時早稲田にあった「John Boy's Restaulant」に出かけることになった。
なんの予備知識もなく向かった木造アパートの一階を改装したお店は快適だった。
バターコーンをおつまみにバーボンをいただく、なんとなくカントリー風のお店には音楽にこだわりを持った人たちが集う。
そうした人間模様がお店の雰囲気を形成していたし、経営するご夫妻と子供さんがアットホームだった。
そして何よりダカインサウンドを追求していたバンドの演奏を聴きに来た常連さんとの「音楽による会話」が心地よかった。
いやその前からハワイアンらしき音楽はやっていたのだが、音楽を通じて心が通い合うなんていう経験はなかった。
打算や鬱陶しい主張がない空間は、純粋に音楽を楽しもうという者にとって必要不可欠な条件かもしれない。
そこにちょっとした音楽する心と、心を揺さぶるグルーヴがあればいい。
少々音程が悪かろうが、技術的に未熟だろうがそんなことは二の次だ。
人はそのために高いチケットを買い求めたり、果てしなく情報を探し求める。
そうして巡り会えたリスナーとミュージシャン、恋愛を思わせるようなドラマが始まる。
そう、音楽はドラマだ。
誰のために咲いているわけではない向日葵がひたすら太陽を目指して成長する姿は神々しい。
だから向日葵は好きだし、そうありたいと願う。
白熱の演奏シーン!映画『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』「CALDONIA」演奏シーン
映画『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』スペシャル映像
PAVAROTTI con JAMES BROWN, ERIC CLAPTON y ELTON JOHN.wmv
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