夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

ジャングル・プリンセス

2016年03月17日 | 音楽



月をタイトルにした歌は多い
「マナクーラの月」は学生時代から馴染みのある曲だしヘンリー・マンシーニの「ムーン・リバー」はいつ聴いても素敵な歌だ

「ブルー・ムーン」はプレスリーが牧歌的なリズムの上で歌っている
トリビュート・カバーらしい「カウボーイ・ジャンキーズ」の演奏を聴いていたらバースらしい部分があることとサビを歌っていないことに気がついた

ロッド・スチュアートもカバーしていてこちらのバースとも異なる
そしてプレスリーを聴き返してみたらサビ部分をハミングに置き換えていた、なるほど何回も聴いていたのに気がつかなかった

同じく「ムーンライト&シャドウズ」は1936年の作、ドロシー・ラムーアという妖艶な女優さんによって歌われたようだ
「ジャングル・プリンセス」という男性諸氏憧れの楽園もの映画に出てくる

南海の孤島にどうして白人のプリンセスがいて白人男性が漂着するのか?なんて野暮なことは言わないで、素直に夢を追う
背景がスタジオだったりいい加減なところがあったとしてもまあいいじゃないか、楽しもう

この時代の音楽は素晴らしい、ロマンがある
だからいつまでも歌い継がれるのだろう

月を見ては物思いに耽る
空想の世界に入り込んで月との距離感がなくなる

天の月を見ながら一人自分の世界でおしゃべりをしていた孫娘が楽曲らしき即興を歌った
こういう気持ちを忘れてはいけないと、教えられたような出来事だった



Jungle Princess 1936 - Dorothy Lamour - Ray Milland - Akim Tamiroff

Dorothy Lamour " Moon of Manakoora " 1937

Dorothy Lamour ~ The One Rose That's Left In My Heart

Bing Crosby - Moonlight and Shadows (1937)

園芸ノススメ

2016年03月09日 | 日記・エッセイ・コラム


いわゆる菜園にはまったのは結婚した頃、区民農園でのこと
畑の中で育ったような田舎者が、都会の農家のプロに教えを乞うことになった

杉並の200区画近い農地を提供し、且つ教えてくださった年老いた先生は手厳しかった
悲しいかな素人の浅はかさ、失敗してみないとセオリはなかなかわからないものだ

トマトやキュウリ、ナスに枝豆、とうもろこしなど一通り体験した
楽しい、八百屋に並ぶ野菜が自らの手で成長し、収穫できることの感動はひとしおだ

引っ越してから日本昔話に出てくるような里山にある農地を借りることができた
水は井戸水をポンプで組み上げるというタイムスリップだ

都心のマンションとコンクリートの川の間にある農地とは大きな違いだ
春の陽気の中で畑の中でぼんやりしていることが心地よい

やがてスーパーで売られている野菜類を作ることから珍しいものや果樹に興味が移る
チコリなど種子を入手して挑戦してはムダにしての繰り返しだ

果樹は枯れさせなければ何とか収穫までこぎつけることができるもの
ただしトロピカルものは関東ではなかなか難しい

さて春物の園芸はこれから準備が始まる

車で出かけなければならない膈地の畑より毎日眺めることができる身近な方がいい
プランターや鉢植えで結構だし、ベランダも風を避けられ日照が確保されるメリットがあるだろう

土や肥料、日照、病虫害など勉強することもあるが、没頭する楽しさがある
そして数ヶ月すれば、花が咲き実をつけ収穫する楽しみが待っている

新しいものにチャレンジする
園芸は楽しい


Fourplay - Live in Tokyo *THE SMOOTHJAZZ LOFT*

ハモンドの魅力

2016年03月08日 | 音楽


ハモンドオルガンの音色が好きだ
空間を制覇するかのように響き渡る透明感とそれを遮るようなアタック音がいい

パイプオルガンを設置できない教会のために開発されたらしいこのオルガン、独自の世界を築きあげた
回転するスピーカーで生み出されるドップラー効果のレスリースピーカーとセットでなければいけない

家具のような大きさの往年の名機たちもリサイクルショップの片隅にひっそりと置かれて買う人もいない
弾ける人がいたとしてもあの大きさと重さの楽器を置ける一般住宅はそうそうないかもしれない

二段に分かれたキーボードとフットペダルベースの発想は、日本の電子オルガンに採用された
両手両足で演奏するスタイルは一世を風靡したが、往時の勢いは今はない

ドローバーと呼ばれる「ふいご」式のボリウムは、パイプオルガンの名残だろうが演奏中音色を瞬時に切り替えたい要求に応えた
タブレット状の切り替えスウィッチも同じく視覚的に判断できるからいいのだろう

こうした往年の名機たちはアナログだからこそファンが生き残る
エレクトロニクスでは実現できない何かがそこにあり、いつまでも魅力を放っているから

暖炉に薪をくべてハモンドとレスリーのスピーカーから流れる音を楽しむ
そんな山荘でセッションが出来たら素晴らしい







Barbara Dennerlein & Rhoda Scott on Hammond B3 Organ

Rhoda Scott & La Velle - So Good To Me, Hold On - LIVE HD

味付けとセンス

2016年03月07日 | 音楽


音楽は人間性が表現されるから面白い
速弾きを聴いて驚くが、彼のそこに至るプロセスを考えるとまた興味深い

若さはあらゆる可能性を展望させてくれる
大人が何年もかかるところを数ヶ月で、いや数日でクリアして弾いて見せる

テクニック、演奏技術を追い求める時期もあるだろう
ひとつづつ身につけていっては、さらに飽くなき探求を続ける

そして音楽性が養われる
知らず知らずのうちに人生観や世界観がぼんやりと形成されるように

その昔職業音楽家に就く「ぼうや」と呼ばれる若い人がいた
それこそ楽器運びからセッティング、買い物やら細々としたミュージシャンのための下働きをする

明日のミュージシャンを夢見て尊敬する人のお世話をしながら学ぶ
おそらく演奏の手ほどきはしてくれないだろうが、密着して見ることで一部始終を知るのだろう

ところが学んで丸コピーしたところで残念ながら世間は認めてくれない
師匠のコピーなら本物を聴けばいいわけで、自身の世界を模索することになる

人は様々な音楽の影響を受けてその音楽観ができるように思う
ポップスをやるからクラシック音楽は無縁というわけにもいかない

アンテナを張り巡らして一通り聴く
なんとなく自身のやりたい音楽が見えてきてまた苦悩が始まる

やりたい音楽を実現するための環境づくりも重要だ
楽器や機材、人間関係、情報などなど

許容範囲の広さは、ハワイの人たちの素晴らしいことの一つかもしれない
スタンダードのカバーをやってもそれなりに個性をまぶしたりできる

何よりボーカルがソフトで耳に心地よい
センスと言ってしまえばそれまでだが、心地よさを追い求めて音楽をやっている




"More Then Words" -Justin Young and Bitty McLean

Crazy Love-Justin Young

"Lose This One" / Justin Young Ft. Trevor Hall

上空のサプライズ

2016年03月05日 | 日記・エッセイ・コラム


訃報を知ったA君が飛んできてくれた
香港から4時間だそうだ、切符が取れなくて1日遅れてしまったという

最初に会ったのは彼がまだ十代、少年という印象だった
中国旅行で知り合った日本人夫妻を頼って日本にやってきた

アルバイトをしながら日本語学校に通う日々
やがて慶応大学に進み東大大学院に在籍し、英国など世界各国をまわるようになる

日本語が堪能で、英語はもちろん広東語も北京語もいける、ドイツなど出かける国の言葉を覚えてはまた忘れてしまうという
彼が香港に帰ってからも幼児の頃可愛がってもらった私の娘たちや故人が遊びに行ったり、彼の家族が日本を訪ねたりした

血のつながった縁戚以上に親しくしてきて故人の誕生日には必ずプレゼントが送られてきた
日本人が忘れてしまったような義理、優しさといった言葉を思い出させてくれる

香港は物価が高くてマイホームが持てず、日本の住宅を買う人が多いという
世界の一流企業を渡り歩く彼、次はどんな仕事を見つけるのだろうか


「Hawaiian Airlines」の音楽、フラのイベントが素晴らしい
38000フィートの上空で繰り広げられるサプライズ・フラ、所作の優雅なことよ 

サンフランシスコ便の機内で行われたらしいこの映像、「思い出のサンフランシスコ」を踊り終えた彼らに割れんばかりの拍手
踊る方のスマイルと見る側のスマイル、ライブはこうでなくてはいけません


さて香港へ帰るA君、機内食を食べすぎないように
ありがとう、また会おう







Flash Mob Hula at 38,000 Feet on Hawaiian Airlines (Na Lei Hulu I Ka Wekiu)

Cyril Pahinui - Ka Makani Ka'ili Aloha

Hawaiian Airlines' Pau Hana Fridays - Hawaiian Airlines Serenaders - Hilo Hula