「今朝のご飯、なんか色が悪いなぁ~」
炊飯器の蓋を開けた息子が怪訝な顔をしてお弁当箱にご飯を入れていた。
「え~、一番おいしいお米やけど、スーパーで買ったから・・・」と、私はスーパーに不信を抱いた。
息子は「ご飯やっぱりまずいわ」と言いながら食べている。
夫は大概何事にも無頓着だから黙って食べていた。
お弁当以外におにぎりを2個作って家族を送り出した。
血圧測定を済ませてからお味噌汁を温め直し、お茶碗にご飯を入れると炊飯器の底の方になんだかおこげが出来ている。
今までご飯が焦げる事って無かったのになぁ~と思いながらご飯を口に運ぶと、塩味がして思い出した。
「そうや、ショウガご飯を炊いていたんやったわ」・・・と、
昨夜、みじん切りのショウガとお塩を少し入れたご飯を炊こうと炊飯器に仕掛けていたのだった。
「あかんわ~、物忘れがひどくなった」と自分に嫌悪しながら、
「お父さん、今朝のご飯はショウガ飯やから大丈夫やし、Kにも言っといてな」と夫に電話を入れた。
この物忘れどうしよう・・・
お母さん、しっかりしてニャン!
姫ちゃんを見送ってから死ぬんやったら、もう15・6年生きてなあかんえ!