



今年産コシヒカリが実を付けました。
お米の実(籾)の先端から何やら白い物体が飛び出していますが、雌しべと雄しべなんです。
そして籾(もみ)は花びらのガクで籾の内側に花びらは守られているそうです。
お米の授粉は虫の力も風の力にも頼らない「自家授粉」で完結してしまうのだそうです。
わずかに口を開いた籾から雄しべと雌しべが顔を出した瞬間に自家授粉が済んでしまいます。
なので梅雨が明けた暑い夏、晴れた日を待ちわびるように開花し授粉が済みます。
その間、わずか午前中のできごと。
そして着実に授粉するのでとても効率がいいんです!
開花と同時に自家授粉するということは、隣の田んぼで違う品種を育てていても交配しないんです。
なので、優秀なコシヒカリは永遠にコシヒカリのまま。
逆に新しい品種を作るには、この自家授粉を阻止しなくてはならないため、かなりの労力が必要なのだとか。
この時期の気温がお米の品質の良し悪しに大きく影響を及ぼします。
暑い日が続くと品質が落ちてしまいます。
そこは、魚沼の地が朝晩とても涼しくてお米の栽培に好条件が整っているから品質の良いお米ができるのでしょう。
魚沼の中でも特に涼風のそよぐ湯之谷芋川地区。
そして、山から湧き出る冷たく済んだ豊富な水で足元を冷んやり涼しくしてあげることで稲の負担を減らしているんです。
ただ単に魚沼産コシヒカリのブランドがあるわけでなく、米作りに適した気候と農家の愛情があればこそなんですよ。
なので小規模農家の多い湯之谷芋川産コシヒカリは、毎年、検査員が羨む品質なのです。
湯之谷芋川地区のお米の生産量は限られています。
2019産コシヒカリは売り切れてしまい、ご迷惑をお掛けしました。
9月下旬には美味しいお米を販売できると思いますからお楽しみに!