お伽の里通信 ~湯之谷けんぽセンター~

四季折々の湯之谷のようすをご覧ください。

信濃川「大河津分水」

2023-01-19 11:50:54 | 日記
日本一の大河、信濃川はご存じと思います。全長367kmもあるんです。


しかし、大河ゆえに下流域は勾配がなく、しかも、海抜0メートルに近い広大な新潟平野は一旦氾濫するとその度に大水害となっていたそうです。

川の水が溢れると新潟市はもちろん、亀田、新津、三条、燕、見附、長岡市と広範囲に渡って被害を受けることから人口の排水用河川を作ったのが「大河津分水(おおこうづぶんすい)」なんです。

大河津分水の全長は10km。

今からちょうど100年前に通水したんだそうです。

工事は1870年に始まり、途中で中断もあったりして、ようやく通水したのは1922年。

52年もかかったのですね。

通水して100年が経過したことで、設備の老朽化や、川底が荒れはててしまい、改修工事が始まったようです。





寺泊から弥彦方面に向かう野積橋の上流、下流でず~っと工事しているので気になっていました。

で、令和2年7月にオープンした「にとこみえ~る館」を訪ねてみたんです。



開館から2年半。

多くの方々が見学に来られたそうですよ。

資料館の中では水害のときの映像や、歴史、現在着手している工事の説明など、しっかり勉強ができるようになっています。









工事中も水を止めることができない分水路。 

もちろん、大雨で氾濫しても止められない中での工事は「えーっっっっ!!」て思うような斬新な工法を取り入れていましたよ(゜o゜)

巨大なコップを逆さにして空間を作り、その中で工事するんだって。



驚いちゃいますね。

いつも野積橋の欄干越しに眺めていた、巨大クレーンを使った工事。



川底でそんなことが行われていたとは、、、


とても勉強になりました。


そして、川幅も広げるために左岸(寺泊側)の山を削り取ってしまうのだそうです。





川幅も広がるので当然、野積橋は新たに架け替え。

気の遠くなる話ですね。


工事完了は令和20年の予定。

まだまだ、15年以上かけて工事が続けられるそうです。

新潟の洪水は何百年も、何千年も繰り返してきた歴史があります。

100年前の大工事でどれほど安心して暮らせるようになったことか。

そして、今回の工事で更に安心安全が確保されることになります。


こんな大工事はめったに見られるものではありません。

通りかかったら、ちょっと立ち寄ってみませんか。



そうそう、お土産にダンボールで作る「二眼VRゴーグル」をいただきました(^^)



帰ったらつくってみよー(*^▽^*)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする