3月7日に公開された「小さき声のカノン――選択する人々」(鎌仲ひとみ監督作品)を先日渋谷のシアター・イメージフォーラムで観てきました。平日でしたが満員でした。
上映のスケジュールなどはこちらから。 ☆
福島で暮らす選択をした小さな子供を含む一家を中心に据えたドキュメンタリーです。
子供やお母さん、お父さんの苦しみや負担は4年の歳月が減らしてくれているのではなく、むしろこれからを案じる気持ちは増していくのではないでしょうか。
チェルノブイリ原発事故(1986)後のベラルーシ共和国での取り組みも紹介されています。
子供たちを「保養」として、定期的に空気の綺麗なところへ行かせ、しばらく過ごし放射性物質を体内から排除する方法もとり始めています。
原発の問題は根が深く、ネット上でも様々な言説がありますが、地域の周りの人との関係性も浮き彫りになります。
対立や孤立感を深めたりもします。
でもお母さんたちが安全な食のことを通じてつながり始め、今までよりも強い関係性を持っていきます。
4年前のこの事故では福島だけが被爆したわけではなく、放射能は大気に乗り拡散されました。
東北、関東、中部までも広がりました。雨が降り大地を汚染しました。
原発から漏れ出た汚染水は海へと流れました。
他人ごとではありません。
そしてこれからも核のゴミの問題、廃炉の困難さ、国民の経済的負担――人の手に負えるものではないことは誰しもがすでにわかっていること。
福島を風化させてはならないし、世界中の問題として一人ひとりが真摯に向き合わなければならないことだと思います。
国やメディアは原発の問題を今わかる事実、今わからないことがら、コソコソしないでもっとオープンに様々な角度で提示して欲しいと思います。
私たちは陽の光を浴び、空気を吸い、水を飲み、新鮮な旬の食材を食べ、ただ普通に生きていきたいだけです。
それこそが幸せの源泉にあるものです。
事故後4年たった今、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。
身近な方にもこの映画の輪を広げてください。