気ままなZOO

行った場所、見たもの、感じた事、気ままにねぇ…… きままなZOOです。旅のお話、動物園、水族館のお話を…

スプラッシュ・マウンテン  「南部の唄」に問題が…

2005-12-19 | ディズニー
ディズニーネタ第3弾! 今回はマジメです

スプラッシュ・マウンテン 私は好きですねぇ。
今回は、2回も乗ってしまいました

でも…あのアトラクションに登場する「うさぎどん」と「きつねどん」って……
変なネーミングですし、あまり有名ではありません。
………「ウサギ丼」だったら怖い…←あほ!

くまのプーさん ミッキーにミニー グーフィーなど
ディズニーは魅力ある名前と個性であふれているのに……


            
スプラッシュ・マウンテンのもとになった映画「南部の唄」を見た人はいますか?
原作本を読んだことがありますか?  めったにいないんですよ…
              
「南部の唄」は1946年公開。南部を舞台にした実写とアニメのディズニー映画です。 
現在、ビデオ等の販売はしていません。上映もありません。予定もないです。
原作本も、絶版のようで、手に入れることも難しい…。 

あっ。名前について、でしたね。
・・・「うさぎどん」という名前は…
原文の「Br'- er(ブレア) rabbit」を訳したからだそうです。
友達を表す「B- rother(ブラザー) rabbit」の南部黒人訛りです。
言い得て妙なネーミングです(^^)/

そして、この映画ですが、実は…
人種問題と絡んでしまったのです。

黒人奴隷のリーマスおじさんと白人の子供との触れ合いを通して、
身分や大人と子供との枠を越えた人間愛を描いた作品でした

その中で、リーマスおじさんが、白人の子供に語って聞かせる昔話に、
あの「うさぎどん」や「笑いの国」の話があるんですね。

では、なぜ、幻の作品になったのか。
それは、ディズニー側が自主規制しているからです。
南部の黒人奴隷の生活が、楽しく描かれすぎていて、
現実の苛酷な実態とかけ離れているという批判が、
黒人の地位向上委員会からあったからだそうです…。


この映画はアカデミー特別賞を受賞。翌年、このおじさん役の役者さんが賞をもらい、
主題歌の「Zip-A-Dee-Doo-Da」もアカデミー賞歌曲賞を受賞しました。
この作品を見た人の評判はとてもいいです。
名作のようです。。。

アメリカではこの映画を上映するための運動や署名活動が今も行われています。

なんか、「ちびくろサンボ」の件を思い出しますね。

この映画を見て、考えることができたら、いいのですが。。。

ディズニーは夢を与えてくれるわけですが、
夢の対角には現実もあるわけで……
いろいろなことを考えさせてくれます。
 
         
さらに興味ある方はネットで「南部の唄」を検索してみて下さい。
詳しい話がいくつもヒットしますよ。

         

PS
うさぎどんや、きつねどんも、ふだんパーク内には、ほとんど現れません。
噂だと、スプラッシュが休止の時に園内に現れるらしいです…?
ほんと?!? 

アトラクションの最後、滝へのダイビングは、きつねどんから逃れるために、
うさぎどんが「あのイバラにだけは投げないで!」と嘘をついて、
イバラ下の水路へ逃げ出したことを表しているそうです。

追記
現在、ユーチューブで南部の歌の一部がみられます(^_^)
情報提供のダニエルさん、ありがとう
          (2010/3/28)
コメント (16)
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