
3月26日に開業した
北海道新幹線
ですが、先日早速初乗りしてきましたので、その様子をレポートします。北海道新幹線は新青森~新函館北斗間を結ぶ新幹線で、青函トンネルを通って北海道に乗り入れている事がポイントです。今回の開業によって新幹線が北海道まで延び、JR北海道にとって初めて新幹線を運営する事になります。


北海道新幹線の初乗りは
はやぶさ95号
を選択しました。はやぶさ95号は仙台発新函館北斗行きの列車ですが、H5系が充当されています。北海道新幹線の初乗りはやっぱりH5系でということで、はやぶさ95号を選びました。はやぶさ95号は仙台を6時40分に出発します。


北海道新幹線開業に合わせてJR北海道は
H5系
を投入しました。JR東日本のE5系をベースにJR北海道バージョンとしたものです。4編成しか投入されなかったため、実際には2運用しかない上に新函館北斗へ行くのは2往復しかないとか・・・。紫色の帯と北海道にちなんだロゴが印象的です。


車内設備は基本的にE5系に準じていますが、床のデザインなどを変えており、そのデザインも北海道をイメージしたものになっていました。そして、乗降扉の内部の色も黄緑となり、JR北海道らしい雰囲気が感じられました。E7系とW7系が全く同じであるのと対照的ですね・・・。


北海道新幹線の起点駅である
新青森
です。新青森は少し前まで東北新幹線の終点駅として機能していたのですが、3月26日より北海道新幹線の起点駅として機能するようになり、駅名標では隣駅に奥津軽いまべつが付き、13・14番ホームの案内表示には北海道新幹線と新函館北斗の文字が見られるようになりました。はやぶさ95号は各駅停車で新青森に到着しましたが、ここからいよいよ北海道新幹線に入ります。

新青森を出ると、すぐに盛岡新幹線車両センター青森派出所が見えました。東北新幹線の新青森延伸後から供用を開始していたのですが、車窓から見えないだけに今回で初めて見かけました。意外とこじんまりとしていて、豪雪地帯という事もあって留置線全てが屋根に覆われていました。

車両センターを過ぎると、いきなり高い壁に遮られて外が見にくくなりました。豪雪地帯が故にやむを得ないかもしれませんが、景色が見えないとなると・・・。北海道新幹線ではたまにこういうところを見かけます。

壁が無くなると、視界が開けてきました。すると、青森湾が見えてきました。そういや、東北新幹線は内陸側を走っている事もあり、海は見えなかったんだよね・・・。東京を出て北へ向かうと、初めて海を見かけるのは新青森を過ぎたところになるんだよね・・・。でも、眺めはやっぱいいですね~

そして、在来線との合流地点に入り、ここから三線軌条区間に入ります。つまり、在来線の海峡線との共用区間に入ります。列車は当然速度を落とし、140km/h運転となります。

暫く走ると、
奥津軽いまべつ
を通過しました。かっての津軽今別で、北海道新幹線にとって最初となる駅となります。JR北海道で唯一の本州にある駅に当たります。奥津軽いまべつは2面3線で、下りには通過線があります。はやぶさ95号は通過なので、中央の通過線を走ることになります。

奥津軽いまべつを通過して暫く走ると、いよいよ
青函トンネル
に入りました。トンネルの中に入ると、車内案内表示に「青函トンネルに入りました!」と表示され、更に青函トンネルの説明が流れてきました。在来線では789系に対してこの案内が出ていたのですが、新幹線になっても引き継がれていました。

青函トンネルに入ると、トンネル内外の気温差の関係で窓が結露するのですが、新幹線でも例外でなく窓が結露していました。とはいえ、新幹線で青函トンネルをくぐるなんて違和感に感じたものです。でも、ほどなくして慣れてくるのだと思います・・・。


青函トンネルを出ると、いよいよ北海道に入りました。ついに新幹線で北海道に来たという形になります。在来線でも新幹線でも北海道に入ったという気分は変わりありませんでした。北海道独特の道路標識を新幹線から眺めるのも新鮮ですね・・・。

暫く走ると、湯の里知内信号場を通過しました。これはかっての知内駅で、新幹線開業に当たって退避設備を設けた信号場に生まれ変わっていました。因みに跨線橋は撤去されていました・・・。

三線軌条区間が終わり、在来線と別れて暫く走ると、
木古内
を通過しました。北海道に入って最初の駅となります。

木古内を過ぎて渡島当別トンネルなどの長いトンネルをいくつかくぐると、車窓に函館湾が見えてきました。写真の奥に写っている山は函館山です。つまり、函館の市街地が見えてきたという事になります。在来線なら函館湾に沿って市街地へ向かっていくのですが、新幹線はほどなくして函館市街地から徐々に離れていきます。でも、辺りは平野なので、住宅や畑が広がる景色を見る事が出来ます。

そして、北海道新幹線の車両基地である
函館総合車両基地
が見えてきました。広々とした敷地ですが、開業してばかりとあって閑散としていました・・・。一応、H5系やE5系の姿が見えました。

車両基地を過ぎてすぐに終点の
新函館北斗
に到着しました。ついに新幹線で函館まで来ました。


新函館北斗は渡島大野駅から改称したもので、北海道新幹線の終点駅として機能していますが、北海道新幹線は更に北上して札幌まで延伸される予定で、その途中駅として機能する予定となっています。ホームは2面3線ですが、現在は2面2線のみの使用で、11番は発車用、12番は到着用として使い分けている感じです。下は新函館北斗の駅舎です。新幹線開業に合わせて立派な新駅舎が建てられました。バスも函館バスを中心に多数のバスが乗り入れており、活気が感じられました。開業前なんて函館バスが僅かにやってくるだけでしたから・・・。


新函館北斗では北海道らしく階段やエスカレーターや改札口などで仕切りが付いていました。北海道は新幹線でも例外でなく耐寒設備が必要なんですね・・・。でも、駅全体が木目調で揃えられていて、ぬくもりが感じられました。駅舎内は見物客で賑わっていました・・・。

そして、11番ホームでは在来線と平面で乗り継げるようにホーム脇に乗継用改札口が設けられていました。あの九州新幹線の新八代での乗継と同じ理屈でしょうか・・・。新函館北斗の詳しい様子は後日に詳しくレポートする予定です。



こちらは
木古内駅
です。北海道新幹線の北海道側の途中駅として機能しています。とはいえ、駅舎内は意外と小ぢんまりとしていて、ホームもかなり狭くなっていたのに驚きました。需要に合わせて決めたの事だそうで・・・。北海道らしく仕切りが多数設けられていた事は言うまでもありませんが・・・。

北海道新幹線の駅名標です。他の新幹線はJR標準に揃えられているに対し、北海道新幹線は在来線とはやや異なったデザインとしている事がポイントで、矢印はスピード感を持たせたものだそうです。

発車案内表示です。表示形態は新幹線そのもので、時刻・列車名・行先に停車駅案内が流れるようになっています。しかし、LED表示のスタイルはJR北海道標準に揃えられていました。新幹線はどこでも同じなんですね・・・。よく考えてみると、北海道内で東京の文字を見ると、新幹線が通じたんだなと感じさせられました。
こうして北海道新幹線に乗車したわけですが、開業フィーバーが醒めきれない時期だったこともあり、各駅では賑わいが見られました。しかし、乗車率が20%の列車が出てくるなど先行きが心配なところが見られますが、もうしばらくは厳しい状態は続くかなと思います。東京から約4時間かかる点と新函館北斗の位置や高い特急料金など負の要素が色々ありますが・・・。
以上です。
北海道新幹線
ですが、先日早速初乗りしてきましたので、その様子をレポートします。北海道新幹線は新青森~新函館北斗間を結ぶ新幹線で、青函トンネルを通って北海道に乗り入れている事がポイントです。今回の開業によって新幹線が北海道まで延び、JR北海道にとって初めて新幹線を運営する事になります。


北海道新幹線の初乗りは
はやぶさ95号
を選択しました。はやぶさ95号は仙台発新函館北斗行きの列車ですが、H5系が充当されています。北海道新幹線の初乗りはやっぱりH5系でということで、はやぶさ95号を選びました。はやぶさ95号は仙台を6時40分に出発します。


北海道新幹線開業に合わせてJR北海道は
H5系
を投入しました。JR東日本のE5系をベースにJR北海道バージョンとしたものです。4編成しか投入されなかったため、実際には2運用しかない上に新函館北斗へ行くのは2往復しかないとか・・・。紫色の帯と北海道にちなんだロゴが印象的です。


車内設備は基本的にE5系に準じていますが、床のデザインなどを変えており、そのデザインも北海道をイメージしたものになっていました。そして、乗降扉の内部の色も黄緑となり、JR北海道らしい雰囲気が感じられました。E7系とW7系が全く同じであるのと対照的ですね・・・。


北海道新幹線の起点駅である
新青森
です。新青森は少し前まで東北新幹線の終点駅として機能していたのですが、3月26日より北海道新幹線の起点駅として機能するようになり、駅名標では隣駅に奥津軽いまべつが付き、13・14番ホームの案内表示には北海道新幹線と新函館北斗の文字が見られるようになりました。はやぶさ95号は各駅停車で新青森に到着しましたが、ここからいよいよ北海道新幹線に入ります。

新青森を出ると、すぐに盛岡新幹線車両センター青森派出所が見えました。東北新幹線の新青森延伸後から供用を開始していたのですが、車窓から見えないだけに今回で初めて見かけました。意外とこじんまりとしていて、豪雪地帯という事もあって留置線全てが屋根に覆われていました。

車両センターを過ぎると、いきなり高い壁に遮られて外が見にくくなりました。豪雪地帯が故にやむを得ないかもしれませんが、景色が見えないとなると・・・。北海道新幹線ではたまにこういうところを見かけます。

壁が無くなると、視界が開けてきました。すると、青森湾が見えてきました。そういや、東北新幹線は内陸側を走っている事もあり、海は見えなかったんだよね・・・。東京を出て北へ向かうと、初めて海を見かけるのは新青森を過ぎたところになるんだよね・・・。でも、眺めはやっぱいいですね~

そして、在来線との合流地点に入り、ここから三線軌条区間に入ります。つまり、在来線の海峡線との共用区間に入ります。列車は当然速度を落とし、140km/h運転となります。

暫く走ると、
奥津軽いまべつ
を通過しました。かっての津軽今別で、北海道新幹線にとって最初となる駅となります。JR北海道で唯一の本州にある駅に当たります。奥津軽いまべつは2面3線で、下りには通過線があります。はやぶさ95号は通過なので、中央の通過線を走ることになります。

奥津軽いまべつを通過して暫く走ると、いよいよ
青函トンネル
に入りました。トンネルの中に入ると、車内案内表示に「青函トンネルに入りました!」と表示され、更に青函トンネルの説明が流れてきました。在来線では789系に対してこの案内が出ていたのですが、新幹線になっても引き継がれていました。

青函トンネルに入ると、トンネル内外の気温差の関係で窓が結露するのですが、新幹線でも例外でなく窓が結露していました。とはいえ、新幹線で青函トンネルをくぐるなんて違和感に感じたものです。でも、ほどなくして慣れてくるのだと思います・・・。


青函トンネルを出ると、いよいよ北海道に入りました。ついに新幹線で北海道に来たという形になります。在来線でも新幹線でも北海道に入ったという気分は変わりありませんでした。北海道独特の道路標識を新幹線から眺めるのも新鮮ですね・・・。

暫く走ると、湯の里知内信号場を通過しました。これはかっての知内駅で、新幹線開業に当たって退避設備を設けた信号場に生まれ変わっていました。因みに跨線橋は撤去されていました・・・。

三線軌条区間が終わり、在来線と別れて暫く走ると、
木古内
を通過しました。北海道に入って最初の駅となります。

木古内を過ぎて渡島当別トンネルなどの長いトンネルをいくつかくぐると、車窓に函館湾が見えてきました。写真の奥に写っている山は函館山です。つまり、函館の市街地が見えてきたという事になります。在来線なら函館湾に沿って市街地へ向かっていくのですが、新幹線はほどなくして函館市街地から徐々に離れていきます。でも、辺りは平野なので、住宅や畑が広がる景色を見る事が出来ます。

そして、北海道新幹線の車両基地である
函館総合車両基地
が見えてきました。広々とした敷地ですが、開業してばかりとあって閑散としていました・・・。一応、H5系やE5系の姿が見えました。

車両基地を過ぎてすぐに終点の
新函館北斗
に到着しました。ついに新幹線で函館まで来ました。


新函館北斗は渡島大野駅から改称したもので、北海道新幹線の終点駅として機能していますが、北海道新幹線は更に北上して札幌まで延伸される予定で、その途中駅として機能する予定となっています。ホームは2面3線ですが、現在は2面2線のみの使用で、11番は発車用、12番は到着用として使い分けている感じです。下は新函館北斗の駅舎です。新幹線開業に合わせて立派な新駅舎が建てられました。バスも函館バスを中心に多数のバスが乗り入れており、活気が感じられました。開業前なんて函館バスが僅かにやってくるだけでしたから・・・。


新函館北斗では北海道らしく階段やエスカレーターや改札口などで仕切りが付いていました。北海道は新幹線でも例外でなく耐寒設備が必要なんですね・・・。でも、駅全体が木目調で揃えられていて、ぬくもりが感じられました。駅舎内は見物客で賑わっていました・・・。

そして、11番ホームでは在来線と平面で乗り継げるようにホーム脇に乗継用改札口が設けられていました。あの九州新幹線の新八代での乗継と同じ理屈でしょうか・・・。新函館北斗の詳しい様子は後日に詳しくレポートする予定です。



こちらは
木古内駅
です。北海道新幹線の北海道側の途中駅として機能しています。とはいえ、駅舎内は意外と小ぢんまりとしていて、ホームもかなり狭くなっていたのに驚きました。需要に合わせて決めたの事だそうで・・・。北海道らしく仕切りが多数設けられていた事は言うまでもありませんが・・・。

北海道新幹線の駅名標です。他の新幹線はJR標準に揃えられているに対し、北海道新幹線は在来線とはやや異なったデザインとしている事がポイントで、矢印はスピード感を持たせたものだそうです。

発車案内表示です。表示形態は新幹線そのもので、時刻・列車名・行先に停車駅案内が流れるようになっています。しかし、LED表示のスタイルはJR北海道標準に揃えられていました。新幹線はどこでも同じなんですね・・・。よく考えてみると、北海道内で東京の文字を見ると、新幹線が通じたんだなと感じさせられました。
こうして北海道新幹線に乗車したわけですが、開業フィーバーが醒めきれない時期だったこともあり、各駅では賑わいが見られました。しかし、乗車率が20%の列車が出てくるなど先行きが心配なところが見られますが、もうしばらくは厳しい状態は続くかなと思います。東京から約4時間かかる点と新函館北斗の位置や高い特急料金など負の要素が色々ありますが・・・。
以上です。
北海道新幹線の一部となった青函トンネルは在来線貨物列車も走行する関係から新幹線列車は140Km/hとなり、近日登場の四季島も青函トンネルを通って北海道に乗り入れることが決まっています。
盛岡行きの転業組のツアーバスをあとにして早速、自動改札を通していわて銀河鉄道~青い森鉄道を通しで乗って青森へ。
青森からはJR津軽線の乗り継ぎで津軽二股へ、「道の駅いまべつ」に立ち寄ってひと駅乗車の北海道新幹線に乗って木古内へ。やはり駅前にある道の駅に立ち寄ったあとに2km半あった立ち寄り湯「のとや」へはタクシーで往復することに、どこで風呂に入るか?を考えた結果でした。
木古内からは再びひと駅乗車の北海道新幹線に揺られて、新函館北斗を経由して函館入り。
実際に乗って感じたことは「青函間の移動には18きっぷは向かない」という結論になった。北海道新幹線へ(から)の乗り換えのアクセスになるJR津軽線津軽二股駅ないし、道南いさりび鉄道木古内駅へ(から)の乗り換えの接続が予想以上に良くない上にとにかく本数が少ないのです。津軽二股駅=奥津軽いまべつ駅での乗り換えにて痛感しました。クレジットカードを保有していれば「とくだ値40」の利用もありなのかな?と。オプション券の購入よりもとくだ値や特定特急券購入の方が便利なのかな?と。
新青森~新函館北斗間は「特定特急券」を払えば乗車券の別途購入が不要なのは大いにメリットあり、です。この区間ならトップシーズンでもなければ満席御礼になることも少ないですし。乗車率についての低迷が叫ばれていますが。白鳥やスーパー白鳥に比べて北海道新幹線編成では座席数が約1.5倍~2倍くらいに増えて分母が増えることによって相対的に乗車率は下がりますが、乗客数そのものは増えています。
コメントありがとうございます。
運用の関係とはいえ、北海道に来る機会が少ないとは驚きました。
コメントありがとうございます。
津軽二股と木古内での乗り継ぎについて、接続が悪いとは驚きました(奥津軽いまべつに停車する列車が増えて少し便利になるかと思ってました)。しかも、青森~函館間を移動するのに約7時間もかかるとは・・・。新幹線になるだけでも18きっぷ利用がこんなに不便になるとはビックリしました。元々18きっぷ利用はオプション券以外考慮していないに近い状態ですから仕方が無いのかもしれませんが・・・。