




















前にラジオの番組で、リスナーからの手紙で こんなのがあった。
「 終電も近い電車の中は人もまばらでした。客は所々にポツンポツンと座っていて
静かに自分が降りる駅を 電車の中で待っていました。 ある駅で 一人の客が電車を
降りて行きましたが、その客が 去ったあとには、空き缶が一本 車内の床に
置き去りにされていて、電車が動くと空き缶もコロコロと床の上を転がり始めました。
近くにいた人は、何もせずに見て見ぬふりをしてます。
電車が カーブしたり揺れたりすると、空き缶はいろんな人のそばに行きますが、
誰も何もしません、
知らない顔して空き缶が どこかに行くのを待ってるだけでした。
私は心の中で、( どうして誰も 空き缶を拾わないんだろう )と内心イライラと
してきました。
そう思った少し後に その空き缶が、私の足元まで転がってきたのです。
私はどうしていいか分からず、今まで私が思っていた考えなど 吹き飛んでしまいました。
あとは その空き缶が どこかに行ってくれるのを待つばかりで、
さっきまで私が思っている事を、今は私以外の人が私に対して思っている。
と、そう感じました。それから程なく また空き缶は他の人の足元に行ってはまた、
ほかに転がって行きました。
ある駅に着くと、おじさんが乗ってきて
そのおじさんは 近くに空き缶を見つけると、足でグシャ!って踏みつけて、
その足で そのまま床の端に持って行きました。
私も含めて、それまで中にいた人は、全員 ホッとした事でしょう、」
と言う内容だったと思いますが、 考えると日本人の持つ気持ちやら
なかなか考えさせられる、奥の深い内容だなぁ!と感じました







