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N

2020-12-15 | 新田次郎

 

新田次郎
『槍ヶ岳開山』★★★★★
 
 
こちら新装版  
 
 
--------(抜粋)
 
 
文化10年、富山の百姓一揆にまきこまれ、過って妻のおはまを刺殺してしまった岩松は、国を捨てて出家した。
罪の償いに厳しい修行をみずから求めた彼を絶え間なく襲うのは、おはまへの未練と煩悩であった。
妻殺しの呵責に苦しみつつ、未踏の岩峰・槍ヶ岳初登攀に成功した修行僧・播隆の生きざまを雄渾に描く、
長篇伝記小説
 
 
--------
 
新田次郎に感銘
苦悩を背負う播隆のストイックさに痺れる。
気の迷いから誘惑に落ちてゆくかと思われるその瞬間に名号を唱え
いやはや読んでいて応援したくなる。
教えというものは与えられるものではなく、自ら修行して得るものだ。
老年期 弟子の気持ちを汲み取れなくなった場面
そうよ人間は完全じゃないんだ。そして永遠はない。
健康を害すと気持ちまでもがおかしくなってゆく。
ラストは与三郎
思いもよらない伝記小説に出逢った。
歴史モノっておもしろい。
 
わたしだったら・・と自分に置き換えても始まらない物語
だって楽な方を選んでしまうもの。
 
 
 
松本駅前に行って播隆上人像に合掌したいわ。

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