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花盗人




毎年、雛祭りの前に真珠のようなつぼみをつける正体不明のサクラ属(アーモンドではと友達は言ったが、アーモンドは花柄が短く桃のように枝から直で花を咲かせるらしい)の花がそろそろ散り始めた。

花盗人のようにこっそりひと枝切り、室内に飾って愛でる。

家の中が天然のルーム・フレグランスで満たされる。

あなたの名はなに?




先日、プラント・ハンター(主に17世紀から20世紀にかけて、食料・香料・薬・繊維等に利用される有用植物や、観賞用植物の新種を求め世界中を探索する、英国やオランダで盛んだった職業のこと。イングランドの有名なキュー・ガーデンもこの研究のために造られた)の話を読んでたら、英国人女性コリングウッド・イングラムという名前に出くわした。

植物蒐集も、西欧の図書・彫刻・美術品蒐集陳列への情熱と同じように、「世界を己の価値判断ルールに従ってリスト化し、支配」せんとする欲望に基づいているのだ。

コリングウッド・イングラムは当時日本の桜に関する権威であり、1926年に日本に招聘される。
彼女が自宅の庭にある桜を日本で探したところ、日本ではすでに失われた種であることが判明し、日本へ逆輸入した、というのである。これがタイハク(太白)。

写真を見ると、これに似ているような...違うかな...

海を越えた桜のロマンですな。
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