goo

巣立つ日








クロウタドリの子。
うちの庭を狩り場にしている鳥は多いが、特にクロウタドリは毎年この庭で巣作りをする。


親が作った巣が小さくなりすぎたのか、独り立ちへの助走なのか、この2、3日は親がえさを運ぶのを木陰でこのように待機しているのだ。
頭に残ったぽわぽわの赤ちゃんヘア、つぶらな瞳。

週末には自分で飛ぶのかなあ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

conservatorium




ブルージュの音楽学校はうちからゆっくり歩いて2分ほどのところにある。

娘はこの6年間、放課後週5のペースでここへ通った。雨の日も風の日も励みきし学びの庭*。
昨日は最後のバレエレッスンと、曜日変更になったピアノの最後のレッスンがあり、それで小学部のすべての授業は終わった。








ここの中庭に入るとさまざまな楽器の演奏が聞こえ、うっとりする。
滑らかに響いていたピアノの曲が先生の声によって妨げられたり、サキソフォンの音が歌声と重なったり。ハープの音色に窓をさりげなく覗き見することもある。

ブルージュでとても好きな場所のひとつ。



かわいがってくれた先生方に挨拶をしたときは自分のことではこんなに感じないだろうというほど感傷的になってしまった。

自分自身が6年生だった頃のことを昨日のことのように思い出した。
娘を持って喜ばしいことはそういうところだ。



美しい明日の日のため*





(*巣立ちの歌)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

red rose









Jo Malone のボディクリーム。red rose。粉っぽくないストレートな薔薇の香り。
就寝前に塗ると深く眠れる(まあわたしは常に快眠快食ですが)。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

夢の街、薔薇色の人生








2007年に永住したい街という記事を書いた。

わたしがブルージュに住むようになったいきさつ...

の、その前段階。


ある時(授業中か飛行機の中かで)、永住したい街のイメージを紙に書き付けた。
何年か経って気がつくと、その時書き付けた条件そのままの街ブルージュに住んでいた。

という話である。
思考は現実化する、というのは本当なのである。


住居から余裕の徒歩圏内に劇場、映画館、
図書館、美術館、
そして3つ星レストランがあること。
街に歴史があり美しいこと。
街が水に近接していること。
車の便がいいこと。
森と海が近いこと。

ブルージュはまさにこういう街だ。
箇条書きマジックで片付けることもできるし、ブルージュ以外にもそういう街はいくらでもあるだろうが。


そのイメージを書き付けた紙には
「もちろん理想的なパートナー(以下どんなパートナーか箇条書き)と共に」
とも書いてあった。永住する街には相方がいた方がいい。



ブルージュは田舎なのよね...もう少し都会だったら最高なのにねえ。

これがこの何年かのわたしの口癖。
そういうわけで、また「思考は現実化」し、もうすこし大きい街へ移動することになった。


移動することが決まった後、わたしはブルージュでの一日一日を心から楽しんでいる。

庭の木々の色、カリヨンの鐘の音、生まれたばかりのヒナの鳴き声、空の色の変化、わが愛する家、細部に宿る雰囲気や影や、手触り。
外に出ると家々の壁の色、フラマン語の抑揚、ぼこぼこの畳石、夏の日の22時の散歩...
ああ、愛すべき街。
まるで明日死ぬるかのような感じ。ハイデガー風にかっこよく言うと「良心の呼び声」を聞いたのだ。
わたしは今までブルージュが退屈だと文句を言うことによって自己欺瞞(死への不安から逃れている)に陥っていたのか。あははは。中二病??



完璧な「夢の街」はシュミレーションゲームの中にしかない。
でも、自分の心の置き所ひとつで薔薇色の人生を送ることはできる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

今日もどこかで普請中







普請中。

ブルージュは「中世の街並がそのまま保存された」街ということになっており、今後もその路線を継承していく心づもりなので、毎日どこかで古い建物の修復修繕作業が行われている。

今夜は長らく放置されていた古い僧院の屋根を大々的に修繕しているのを目撃した。
まるで箱船のよう。

しばし仰ぎ見てしまった。
ロマンですな。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ