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an american in bruges








先日、仕事のついでにブルージュに立寄ってくれた夫の親友撮影。
有名なレトリバー氏。

that dog has a better life than us

メールにはそう書き添えてあった。

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bellini







シャンパンカクテルのベリーニではなく、ジョヴァンニの方(カクテルの名もジョヴァンニに由来しているらしいが)。

ジョヴァンニ・ベリーニ。

子どもの頃から、なぜだかヴェネチア派の絵画が大好きだ。
ラテン語のvirtus(ヴィルトゥオーソ)という形容詞がふさわしい、ティツィアーノやジョルジョーネが。
わたしが収集している画集もヴェネチア派のものが一番多い。


このベリーニの聖母子像は特に好きな作品のひとつで、初めて見たとき「新しい(当時の)」とはこういうことか、と衝撃を受けたのを覚えている。

昨日もタリスの発車時間まで余裕があったので見に行った。またほとんど同じ衝撃を受けた。

そして雨に降られたので近所のオスマン大通りのバアで「ベリーニ」を飲んだ。


欧州に住んでいてよかったと思うのは、こういう作品をすぐそこで鑑賞できるということにつきる。



このベリーニはパリのジャックマール・アンドレ美術館にある。大好きな美術館。夫も「世界で一番好き」だと言う。
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ボードレールとわたしの憂鬱




英国ビザ(EUシチズンの家族メンバーとしてのビザ)の申請で大チョンボをしてしまったため、われわれの転居にまつわるもろもろの活動は一時麻痺している。


来週、8月第一週目は友人が日本からパリへ来るので会いに行き、その後二週目はブルージュでお迎えする。

三週目には上記ビザが発給されている見当だったので、英国にもどって家探しをまとめる予定だったのだが...

おそらく、今回の申請内容が不備とされ、またパリへ出向き一からやりなおし、になるだろう。そうこうしていたら8月は終わってしまう...


なにしろ9月からは娘の新学期が始まる。
わたしのビザが間に合わないとしても、家が決まっていないとしても、夫と娘は英国へ行き、新生活をはじめなければなならないのだ。
一方のわたしはブルージュの家の近所のKホテルに滞在する予定で、それが1週間ですむか、一ヶ月になるのか...

娘の進学につきあってやれないのは寂しいが、ブルージュのホテル長期滞在の可能性にわたしがワクワクしているのも事実(娘には内緒だ)。歯医者とホテル内ジムに徹底的に通って肉体を清め改造しようと思ってい...た。


が、こうしてジョルジュ・オスマンの計画改造した美しい街並を眺めていると、ビザの申請所がパリだというのを理由に、パリのホテルに長期投宿する方がいいんじゃない?!と乱心するのであった。
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タクシノミア 西洋の知







骨骨骨。
この熱意。この情熱。
圧巻。

フーコーの「タクシノミア」(分類学)という知見は絵空事ではなく、このように実在する一種ボルヘス的博物館の存在があったからだったのか!と膝を打った。


初めて訪れた見事にレトロなパリの「自然史博物館」にて。
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フランスで英国のビザを申請する




英国へ転居するにあたり、夫も娘もベルギー国籍なのでEUシチズンとして自由に彼の国へ出入りができる。住むのも求職するのも自由だ。


問題は日本人たるあたくし。

まず、EUシチズンの家族としてのビザ(2週間から4週間かかるといううわさ)を取得した後、半年後にレジデンスカード(6ヶ月から12ヶ月かかるといううわさ)を取らなければならない。

英国は世界で一番ビザ取得のハードルが高い国のひとつであり、もしかしたら日本国籍をあきらめて(あきらめないけど)ベルギー国籍を取る方が簡単なのではないかと自暴自棄になるほど翻弄されている。


今日は「EUシチズンの家族としてのビザ」取得のために遊びをかねてパリへ来た。
なぜパリまで出てこなければならないのか...単に去年ベルギーのビザ申請所が廃止されたからである。


イル・ド・フランスまでタクシーを飛ばし、申請所は申請者以外立ち入り禁止ゆえに夫と娘を外で待たせ、書類を抱えて威風堂々と入って行き...
すぐに夫から彼のパスポートを預かるのを忘れたと思い出した。

が、申請所は一度入所したら最後、携帯禁止、外部とのコンタクト禁止というアルカトラズのような場所で、夫は建物のすぐ外で待っているのにもかかわらず、この時点でこの申請は白紙に戻ったか?という大チョンボ。

わたしは自分は適当にやっているのに抜かりなく要領のいいタイプだと自負していたのになあ。焼きが回ったかなあ。それとももともと要領なんかよくなかったのか知らん。

こういった自分に不利な状況下で、一発逆転のアイデアを出して切り抜けることこそが真の知性の働きである、とわたしは常々考えているのだが、やっぱりわたし自身は知性派などではなかったですな。
思いついたのは「気分が悪いから夫を呼んでくれ」と同情をかうかとか「トイレの窓から夫にサインを送る(トイレに窓などなかったけど・笑)」とか、そんな子どもだましばかり。いや、子どもだってだませないだろう。

今日は自分が本当は要領もよくなく、知性的でもない。絶対に。ということがよく分かった(笑)。



「もう英国なんか2人で行ったらええねん!わたしは日本へ帰る!!」と申請所を出るなり当たり散らすわたしの話を聞いて、夫が弁護士に電話で事情を話した。

弁護士は「そのまま通る可能性が少々、パスポートのコピーを送れという指示が来る確率が半分くらい、残りは申請を一からやりなおし!」と言った。


ああ。



夫が「くよくよ考えても仕方ないから思いっきりパリで楽しもうよ!」と言うので、まずは和食を暴飲して参りました。

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