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オードリー、麗しの。




オードリー・ヘップバーンお好きですか?

日本では大人気のオードリー・ヘップバーンは、欧州ではそれほど人気があるわけではないと聞いたことがある。
うむ、ヨーロッパはハリウッドで活躍した女優に冷たいのかもしれない。ちなみにオードリーはベルギー出身。

実際どうなのだろうという気持ちで見に行った、ナショナル・ポートレイト・ギャラリーで開催中の

オードリー・ヘップバーン展。

大変な賑わいだった。


「あなたはオードリー派?グレース派?」という雑誌の特集記事がナンセンスに思えるほど、わたしは若い頃は彼女らの良さが分からなかった口だ。

あの佇まいや服飾品はハイセンスな映画という額縁があってこそと思っていたのだ。


そんなわたしでもやっぱり素敵だなあと思ったポートレイトの数々が展示されていて、彼女がどんな役からも生臭さを消し、浮世離れした雰囲気にしてしまったのは、
あの首の長さか
憂いある瞳か
クラシックバレエという素養ゆえか。


夏のための、可憐で爽やかでちょっとセンチメンタルにさせられる、彼女自身のような清涼剤的展覧会だった。
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@小ヴェニス








お客さんのお相伴でロンドン滞在中。

タイミングが悪く、小ヴェニスでボート待ち(あと40分もある)。

これから運河をボートに乗って
カムデン・タウンのフード・マーケットへ
買い食いランチは子供も喜んでくれるかなあ。
昨日のシャード32階ランチは受けなかったの...
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Palau de la Música Catalana




建物もスパニッシュ・ギターのコンサートも
めまい
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エロスの発見@バルセロナ




旅の終わりのバルセロナ。

ここで「エロス」とはこういうことか! と膝を打った。

これが今回の旅の一番の収穫だ
(ひとりよがりと自己満足は今に始まったことではない)。


世界遺産のカタルーニャ音楽堂で鑑賞した
スパニッシュ・ギターの抑圧された情熱や

闘牛士の泰然

ガウディ作品の過剰を貫く

「昇華」という複雑な文化
これこそが「エロス」である。


それに引き換え、
裸や暴力だけの「エロス」とは薄いものなのだなあ...と。


すばらしきかなイベリア文化。




ドビュッシーの「イベリア」を聴きながら。
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soundscape




「部屋の中へ、絵の中へ、音楽の中へ。」


ナショナル・ギャラリーで開催中のSoundscape展が、音楽に合わせて舞いたくなるほど素敵だったので語らせてください。


この展覧会の趣旨を簡略に説明すると、現代の音に関する専門家(作曲家、オーディオの専門家、DJ等)が、ナショナル・ギャラリー所蔵の絵画を選び、それに音をつけた! うーむ、素敵。

音をつけるといっても手法は様々だ。

絵画に描かれた楽器の奏でるであろう音のイメージを「政治と宗教の緊張として」作曲したSusan Philipsz 'Air on a Broken String'/ハンス・ホルバイン「外交官たち」(The Ambassadors)

絵画の建築物を3Dのミニチュアに再現し(!)その時代のその空間に実在した建物内では、どのような光の運行が観察でき、どのような音が聞こえたかを再現したJanet Cardiff & George Brues MIller 'Conversation with Antonello'/アントネッロ・ダ・メッシーナ「書斎の聖ジェローム」(Saint Jerome in his Study)

印象派セザンヌの、背景、造形、色の境界性の曖昧さ、叙述の曖昧さ、しかしそれゆえに画面に生み出される「永遠性」...から得たインスピレーションを作曲したGabriel Yared 'Les Grandes Baigneuses'/セザンヌ「水浴びをする女たち」(Les Grandes Baigneuses)

などなど

最初の部屋に足を踏み入れた時(Chris Watsonは絵画に描かれた島ではいったいどんな音が聞こえるかを、実在のその島に入り巨大マイクロフォンで収集した)、自分の中のさほど優れているとも思えない五感が研ぎ澄まされて泣きたいような気持ちになった。



9月6日まで開催中、わたしはこの夏ロンドンに来るお客さんはみんな連れて行きたいと思っている。
絵画は退屈でと思う人や、子供に見て欲しい!
おすすめです!
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