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happy halloween







昨夜、お友だちのハロウィン・パーティーに招待されたわが家の「死体の花嫁」(corpse bride) 。

枯れた花束を持ち、「わたしの花婿はどこ~」「わたしの花婿、どこにいるか知ってる~?」と言いながら興奮気味で出かけて行った。


花婿は見つからなかったみたいだが、ベストメイクアップ賞をもらったという(もちろんメイクアップアーティストは Moet である・笑)。
わたしとしてはガイコツメイクのつもりがパンダ風になったので大笑いしていたのに。


ベルギーにはハロウィーンの風習はなく、ハロウィンパーティーに参加するのはうちの誰もが初めてだ。

今夜はわが家のベルをどんな悪鬼が鳴らすのだろう!...って、来ないかもしれないですけど。「お菓子あります。だから生卵をぶつけないで下さい。」って張り紙しておこうか知らん。

英国は明日からはもうクリスマスムードに突入かなあ。

その前にわが家ではわたしの誕生日と娘の誕生日があるので大騒ぎになるのだ...
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ムール貝は家で食べるもの;ブルージュのレストラン2件




ブルージュのわたしの好きなレストランを数件紹介した時に、「ムール貝は家で食べるものなので、いい店を知らない」と書いた。


今回ベルギー帰省中に、夫がどうしてもムール貝を外で食べたいと言う。
わたしもパリで彼を櫂さんやらいさみさんやら修さんやら和食屋に連れ回したのでストレートにイヤだとは言いにくい。

Kホテルのコンシェルジェと相談した結果、10年位前に2度行ったことがある Breydel-De Coninc がやはりいいのではないか、ということになった。
地元の人は誰でも知っているあの店だ。

ムール貝の白ワイン蒸しを始め、ヒラメのバター焼き、海老のガーリックバター、ブイヤベース、ヴィス・パンナチェ(「魚フライパン」、魚介のゆるいクリームグラタン的なもの)などのフラミッシュ土着的魚介料理を出す。


...そう言えばマルクト広場にずらりと並ぶ、あれらレストランも全く同じメニュで営業している。

いや、ブルージュでは「中華」「フレンチ」「イタリアン」と名乗っていない限り、どのレストランもビストロも同じメニュ、他にスパゲティーボロネーゼ、ラザニア、オムレツ、ステーキとフリッツなどから成り立っている。

シェフのファンタジーよりも、昭和の百貨店の最上階のレストランに共通していたメニュような同質性が求められるのだ。
ファンタジーが楽しみたいならカルメリットへ行け、と。

昭和の百貨店の最上階のレストラン...うん、ブルージュは確かに昭和の百貨店に似ているような気がする。
フィリップ・マーロウが「かわいい女」の中で "California, the department-store state. The most of everything and the best of nothing." と言ったような感じ...言い過ぎですな。


評価しているんだかしていないんだか分からない記事になってきた(笑)のでここらでやめよう。
場所的にはマルクト広場からブルグ広場に抜けるあの短い道(Breydelstraat 24)にあり、便利。おしゃれさはなし。



もう一件、コンシェルジェがすすめてくれた、シモン・スティーブンス広場のPoules Moulesにも初めて行ってみた。わたしはムール貝を食べなかったが、夫曰く非常に美味であったらしい。平日の夜にもかかわらず満席で、とても気軽なレストランとしていいのではないだろうか。子どもも多かった。

メニューはもちろん上記同様(笑)。


...


先日、パリの雑貨屋メルシで、家庭用ムール貝の鍋が売られているのを発見(メルシ価格ではなく、スーパーで買える12ユーロかそこらの正直な値札がついていた)。
日本製や英国製やフランス製やらの、おしゃれでかっこよく美しい雑貨に囲まれ、気取って展示されているのが微笑ましかった。

ほら、前わたしがムール貝の記事を書いたとき「この鍋はビジュアル的にも良いので、日本に持って帰ったらインテリアになる」と言ったのは、苦し紛れでも、ごり押しでも、贔屓のひきたおしでもなんでもなかったんですよ(笑)!


...


写真はブルージュの家での最後の晩餐(だったと思う)。夫のリクエストでムール貝。
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オーウェルと共に英国へ帰ろう




「たしかに、英国には帰るのが嬉しくなるものがたくさんある。バスルーム、アームチェア、ラム料理にかけるミントソース、おいしく料理した新じゃが、こんがり焼けたパン、ママレード、本物のホップが入っているビール...買える金さえあれば、こういうものはみんなすばらしい。英国は、貧乏でさえなければとてもいい国なのだ。」

ジョージ・オーウェルは「パリ・ロンドン放浪記」の中でこう記述した。


だからわたしも帰ろう。英国へ。

うん、ママレードも、焼きたてのパンも、そのくらい買うお金はある。ミントソースはさておき、新じゃがはたしかにいける。
本物のホップの入っているビールはベルギーからケースで持って行く。
家には暑い湯の出るバスルームもあるし、アームチェアもあるさ。



たしかに英国は貧乏でさえなければとてもいい国だ。

数億の家。田舎に数億の別荘。子どもは全員私学へ。すぐに予約の取れるピカピカの待ち合いのある歯科。(就職などの)転機には太いコネ。ロイヤルオペラの上席は数百ポンド。

それをあがなうことができれば、とてもいい国だ。ええ、本当に。すばらしいなあ(笑)。


いざ帰らん、英国へ。

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bons baisers de paris




娘の秋休みは大陸へやって来た。

この秋休みが終わったら、英国レジデンスカード申請のため(弁護士に早く片付けろと小突かれているのである)、わたしのパスポートは当局に取り上げられることになる。
もちろんその間は英国から出国ができないし、仮に出国できたとしてもどこの国にも入国できない。

在英日本大使館の方が「ウワサですが」と前置きして教えてくれたところによると、このレジデンスカードがおりるまでに早くて6ヶ月、長くて1年かかるそうだ。

ベルギーの国籍を取得する方が早いと思う。
取らないけど。


それでせめてもの慰めにブルージュからパリへ。









1年英国から出られない計算だと(つまり1年間パリへ行けないなら)、洋服や雑貨や化粧品や食料品やらを山のように買いだめしなければ、美しい人やモノや建物を目に焼き付けなければ、おいしい和食を食べ納めなければ、友だちに会わなければ、というキリのない欲望から逃れられなくなったからだ。

ロンドンで買えないものはないし、ネットでなんでも買えるご時勢だし、ロンドンにも美しいものはたくさんあるので、わたしのタイムリミット付きの欲望が単なる言い訳に過ぎないことは、自分も、付き合ってくれた夫も、よーく分かっている。そこを夫は気がつかないフリをしてくれた。いい男だ(笑)。


今まで13年間、思いつきで行けたパリ(ブラッセルからタリスで1時間15分)が遠くなる...普段は撮ったりしない写真もはりきって撮ってみたりした。有名観光スポットはどれも車の中からだが(笑)。


先日、ブラッセルについても書いたことと同じで、パリも人が住んでいるところと繁華街が入れ子状になっていて、気の抜けたようなリラックスした感じが熟練の域に達していて魅力的だ。
フランス物産は世界中どこででも買えても、パリの雰囲気は唯一無二。

わたしは今のところパリには住めないが(英国から出ることもできないのに・泣)、英国でもルースなおしゃれ生活を実践したい...

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ただいま、ベルギー。









娘の学校の秋休みが始まったので、所用もかねて昨夜(金曜日)ブルージュへ帰郷。

ブルージュへ帰郷かあ。自分でウキウキとこう言うとは想像することもできなかった(笑)。

わたしの写真の腕前がまずくとも、どこを撮っても絵になる街というのは有り難い。


...


今朝はブラッセルへ。天気上々。

天気が良いせいだろうか、行く先々の人がみな親切で幸せそうで落ち着いている。
美容室へ行き、ウォータールー通の数件で買い物をして、エグモン宮の庭で遅いお昼を食べ、テルビューレン・ラーンを流して、ロブで食料品を買い出し、ついでに上階のカフェでワインを飲んでから高速で鮮やかな夕焼けを見ながらブルージュへ帰った。

なんでしょうな、このブラッセルの雰囲気。こののんびりした居心地よさ。普通の人が普通の生活をしている場所と繁華街が近い感じ。

当初の予定通り、ブラッセルにも住んでみたかった、とつくづく思った。
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