旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

Happy Holidays!

2011年12月25日 11時33分44秒 | 旧庭(~2014March)

12月は冬らしく冷え込む毎日が続いています。
今年も残すところ一週間となりました。クリスマスはいかがお過ごしでしょうか?

今年一年、当ブログを訪問された皆様、本当にありがとうございました。
感謝の気持ちで一杯です。

HPを立ち上げたのが2000年。
ガーデン日記を書き始めたのが2001年。
彼是10年、庭の記録を書き続けてきました。
10年間で、私のライフスタイルも変わりましたし、自分とガーデンとのかかわり方も広がってきました。
自庭のデータも録れましたので、この辺で、これからの当ブログの方向性を明確にするために、ブログ・タイトルを変えることにしました。

新年からは新しいブログタイトルでお目にかかることになるでしょう。

これからも今までどおり、よろしくお付き合いくださいますよう、心からお願い申し上げます。

 

2011年 クリスマス                               from  Jo

 

 

 

 


最後のバラ

2011年12月20日 09時19分16秒 | 旧庭(~2014March)

いつもよりずいぶん寒い日が多いように感じる今年の12月。
我が家では今年最後のバラが、凍えるように咲いています。

一つはロココ。
春とは違ってピンクよりアプリコット色が強く出ました。
昨年地植えにしましたが、期待したほど咲きませんでした。残念
養生が悪かったのかな

それでも秋に蕾を持って咲くあたりは、地植えだからかな~、と思います。
春より秋の花色が好き


ローズヒップをつけているボニカ’82も最後の花を咲かせそう。
年明けには剪定して、真冬は真っ赤な実を生けて楽しもうかな

 

今年も残すところ10日ほどとなりました。
年賀状もまだ作ってません。焦るな~。
年内にあと何回、ブログ書けるかしら

 

 


冬囲いも一寸楽しく

2011年12月19日 10時12分28秒 | 旧庭(~2014March)

今日も晴れて寒くなりそう。冬らしいお天気が続いています。

寒さに弱い植物は育てないようにしているのですが、冬の間いくつか霜よけをしなければいけない植物があります。
同じ市内でも海側では必要ないみたいですが、我が家のような内陸側の北斜面地では、気温が2~3度低くなり、そのせいで枯れてしまいますから。

代表はサルビア・レウカンサ(アメジストセージorメキシカンブッシュセージ)。
秋中、フエルトのような質感の紫の花で庭を彩ってくれましたが、株元から新芽も出てきたので古枝を切って不織布で囲いました。
今年流行のマントも着せて、雪の結晶のオーナメントも添えて。
一寸、お洒落しすぎじゃない」って、お隣で、色付いたシモツケ・ライムマウントとトキワマンサクのブラックパールが恨めしそう


写真左のルリマツリのハンギングにもオーナメントを付けてみました。
写真右は黄色いリボンがフランネルフラワー。ラフィアがローズゼラニウム。
白い綿菓子のようですね
ここに可愛らしい小さな飾りをすると、更に楽しくなるかも

 

いつもの木製台の下の段にはチョコレートコスモスやフクシア、イタリアニンジンボクなど置いています。

イタリアニンジンボクとは「プルプレア(学名 Vitex trifolia 'Purpurea')
付いていた説明書きによると、クマツヅラ科ハマゴウ属で、日本南部原産なんだそう。
葉の表と裏のコントラストが個性的で惹かれました。
花は薄い青紫色とか。来夏が楽しみです。

 

不織布ぐらいで冬囲いが出来るなんて、北国の方々からみればチャンチャラオカシイでしょうね。
昨日も母から「吹雪いてるんだわ 雪なげに1時間近くかかったわ~」と電話がありました。
実家の庭の植物達が雪の布団の下で、ヌクヌクしていますように

送ってもらったサツマイモをさぁ、ストーブの上に乗せてさぁ、焼き芋作ってたべてる~」とも。
ソレはちょっと羨ましいかも

 




リース型ハンギングバスケット作り

2011年12月18日 16時14分50秒 | 旧庭(~2014March)

今朝も冷え込んで睡蓮鉢に氷が張りましたが、日中は晴れて穏やかなお天気。
思いついたアイディアを形にする事にしました
リーズ型ハンギングバスケットを作って、キウィの木を切った後の物干しベランダの柱に取り付けようと思って。


少しずつ集めておいた苗をワッカ状に並べてみると、少しスペースが余るな
ここにもうひとポット苗を入れようか

植え込むとこんな風。
実は苗を集めた段階で、予想はしていたのですが、どうしてもここに入れる植物を考え付かなくて、・・・と言うか、入れたくなくなってきて。

 

左側、下は黄色の花の咲く銅葉のオギザリス、中はシルバーリーフにラベンダー色の花の咲くカルーナ・シルバーナイト、上はバラ咲きジュリアン(だったと思う・・・ポロアンサではないと思う・・・)



右側のライムグリーンは白い小さな花の咲くバコパ・エバーゴールド、ビオラは名前をメモし忘れ(新種なんだそうです)


空いているスペースをどうやって埋めようか考えて、クリスマスっぽいアイテムで飾る事に
飾りの下にヒペリカム(とショップで名前を教えてもらったけど・・・ヒスパニカムでは!?)を入れました。

イメージ通り、暖かみのあるリースになりました
冬の庭のアクセントになってくれそう。

年が明けたら、飾りを別の物にして季節感を出したいな。

 

ハンギングは飾る場所によって、花が正面を向いてくれませんよね。
ここは朝陽があたる場所なので、この状態で咲き続けてくれると思います。
写真撮影後は外して横にし、軒下で2、3日養生しようと思います。
そうすると根付きが良いみたい。

 

 

 


いつもと違うアングルでTea Time

2011年12月15日 17時46分59秒 | 旧庭(~2014March)

今日は11月並の暖かさだったようで、午前中人間ドックへ行ってきて、午後からガーデニングに励みました。

ずっと迷っていましたが、とうとう20年以上連れ添ったキウィの木を伐採する事にしました
当時出始めだった苗で、雌雄両木を隣り合わせに植えたのも悪かったみたいで、一度も花が咲かず、したがって実もならず、10年ぐらい前には一本枯れてしまったので、花の望みも無くなったのですが、日陰作りには役立っていました。
しかし、他の花木も大きく育ち庭には十分な日陰があるので、この度の庭の大片付けに合わせて、決断しました。
さよなら、キウィ

また一つ、ときめく片付けが終了し、暖かい庭でティータイム
いつもと違うアングルで庭を見ると、ハマナスが紅葉していました。
アラジンの魔法瓶はお湯が冷めにくいので、紅茶の湯の継ぎ足しに便利なんですよ
お茶うけはスタバのマカロン

蔓バラを鉢ごと埋けてある大型コンテナは、ワイヤープランツだけでは寂しい感じだったので、少し花を植えたしました。
中型の葉ぼたんは「プラチナケール・グロッシーレッド」。
今は艶々してますけど、色戻りもあるみたい
オレンジ系のパンジーも一緒に、いつものガーデン・ショップ「ルーシーグレイ」(私の長年のネタモト)で購入。
剪定後の寂しいバラの足元が少し明るくなりました

お茶を飲み飲み、庭を眺めながら、もう一閃き
花や木の剪定枝でタッジーマッジーを作りました。
いつもの白いテーブルの上で記念撮影。
枝は長持ちしそうなので、花を替え替え食卓の上で楽しみますか

 

キウィを切ったら、物干しベランダの柱がはっきり見えたので、ここに一寸した飾りをしたらどうかしらん
チラッと準備が見えてます

 

 

 


木製のミニ・ガラスケースでクリスマスっぽく

2011年12月13日 17時34分07秒 | 旧庭(~2014March)

今日も晴れたので、午後からガーデニング。バラの土替えの続きをしました。

お店で見つけてから、何ヶ月か迷って、やっぱり買ってしまった 木製のミニ・ガラスケース
ちょっと温室っぽい感じのコレクション・ボックス(なのかな
冬に玄関内で寒さに弱い植物を育てようと思っているのです。

まもなくクリスマスということもあり、下駄箱の上をクリスマスっぽく演出してみました。
「スポーティフ」の紫とシルバーのテキスタイルはいつ見てもシックで好き
それだけで準備完了のようなもの

 

ガラスケースの中にはミニ・シクラメン(ミニなのに底面給水なの)とキラキラミニミニ・ポインセチア。
シダーローズやガラスのツリーなど入れて、一寸可愛らしい温室みたいに。

左側の翡翠色の花はラケナリア・ヴィリディフローラ。
葉に斑点が入るはずなんですけど、コレにはないわね~
霜にあてちゃいけないみたいなので、玄関内で管理。

右側の薄い紫色の入った白いミニバラ(と言っても中輪並に花が大きい)はグラウンブルー・フォーエバー。
この手の挿し木のミニバラは、次のシーズンに咲かせることができないので、迷ったのですが、香りも良いので挑戦の気持ちで購入。


今年のリースは長女の先輩が仕事で作った試作品とかで、クリスマスプレゼントに頂いてきたもの。
落ち着いた大人っぽいリース


室内側から眺めるとガラスケースのシクラメンがよく見えます


ただま~」
「いってきま~す」
その度に目が行く場所は、心がポッと明るくなるような雰囲気にしていたいですね。

 

 


今年訪れた商業ガーデンの評価

2011年12月10日 17時54分25秒 | 庭について考えた事

今年もあと20日ほどで終わります。
一年間、今年もアチコチのガーデンを訪れることができました。自身の健康と家族の協力に感謝

ガーデニングが趣味で、それが発端で始めたガーデン巡り。
そこから沢山のガーデニングのヒントや知識、自然の豊かさや癒し、作り手の思いや力などなど、多くの素晴らしい経験を得る事ができました。
こんなに素晴らしいガーデン巡りが、もっともっと広がれば良いな~と強く思っています。

一年を振り返って、訪れた商業ガーデン(入場料が必要)の印象を私なりの評価表にしてみました。
人の感性は千差万別で、評価などおこがましいのは承知しておりますが、毎回ブログで感想を書いていて、文章だけで上手く伝わっているか不安なので、グラフみたいにすると、各ガーデンの雰囲気が分かり易く、ブログを読んでいただいた方の一助になればと思って作ってみました。
私が訪れた際の様子は(昨年を含む)、各ガーデン名にリンクしていますので、クリックして覗いてみてください。

クレマチスの丘(一般~中級)     一年草 ☆☆☆☆ 宿根草
                    広い ☆☆
☆☆ 狭い
                           木   ☆☆☆☆
☆ 森度
                        明(華やか) ☆☆
☆☆ 暗(落ち着き)
                       ミックス(植栽)☆☆
☆☆☆ 単群植
                            ART  ☆☆☆☆
☆ 野趣
                           バラ度 ☆☆ 
        
                    手入れ ☆☆☆☆☆
                            食  ☆☆☆☆☆ 

                             時間  ☆
              

 

ハウステンボス
(一般~中級)        一年草 ☆☆☆☆ 宿根草
                   広さ ☆☆☆☆ 狭さ
                   木    ☆☆☆☆ 
                明(華やか)☆☆☆☆☆ 暗(落ち着き)
                 ミックス ☆☆☆☆☆ 単群
                   ART ☆☆☆☆☆ 野趣
                   バラ ☆☆☆☆☆ 
                  手入れ ☆☆☆☆☆
                    食 ☆☆☆ 
                   時間 ☆☆☆☆☆

 

イコロの森(中~上級)           一年草 ☆☆☆☆☆ 宿根草
                   広さ ☆☆☆☆☆ 狭さ
                     ☆☆☆☆☆ 森
                明(華やか)☆☆☆☆☆ 暗(落ち着き)
                 ミックス ☆☆☆☆☆ 単群
                   ART ☆☆☆☆ 野趣
                   バラ ☆
                  手入れ ☆☆☆
                    食 ☆☆☆
                   時間 ☆☆


 
銀河庭園(一般~中級)            一年草 ☆☆☆☆☆ 宿根草
                   広さ ☆☆☆☆☆ 狭さ
                    木 ☆☆☆☆ 森
                明(華やか)☆☆☆☆☆ 暗(落ち着き)
                 ミックス ☆☆☆☆☆ 単群植
                   ART ☆☆☆☆☆ 野趣
                   バラ ☆☆☆
                  手入れ ☆☆☆☆
                    食 ☆☆☆ 
                   時間 ☆☆☆

 

上野ファーム(一般~中級)           一年草 ☆☆☆☆☆ 宿根草
                   広さ ☆☆☆☆☆ 狭さ
                    木 ☆☆☆☆☆ 森
                明(華やか)☆☆☆☆☆ 暗(落ち着き)
                 ミックス ☆☆☆☆☆ 単群植
                   ART ☆☆☆☆☆ 野趣
                   バラ ☆ 
                  手入れ ☆☆☆
                    食 ☆☆ 
                   時間 ☆

 

風のガーデン(初級~中上級)       一年草 ☆☆☆☆☆ 宿根草
                   広さ ☆☆☆☆☆ 狭さ
                    木 ☆☆☆☆☆ 
                明(華やか)☆☆☆☆☆ 暗(落ち着き)
                 ミックス ☆☆☆☆☆ 単群植
                   ART ☆☆☆☆☆ 野趣
                   バラ  
                  手入れ ☆☆☆☆☆
                    食 ☆
                   時間 ☆

 

富良野の森のガーデン美術館(初級~中級)    一年草 ☆☆☆☆☆ 宿根草
                       広さ ☆☆☆☆☆ 狭さ
                        木 ☆☆☆☆☆ 森
                    明(華やか)☆☆☆☆☆ 暗(落ち着き)
                     ミックス ☆☆☆☆☆ 単群植
                       ART ☆☆☆☆ 野趣
                  
     バラ 
                      手入れ
 ☆☆☆
                        食 ☆
                       時間 ☆

 

軽井沢レイクガーデン(一般~中級)  一年草 ☆☆☆☆☆ 宿根草
                   広さ ☆☆☆☆☆ 狭さ
                    木 ☆☆☆☆☆ 森
                明(華やか)☆☆☆☆☆ 暗(落ち着き)
                 ミックス ☆☆☆☆☆ 単群植
                   ART ☆☆☆☆☆ 野趣
                   バラ ☆☆☆☆☆
                  手入れ ☆☆☆☆☆
                    食 ☆☆☆☆☆ 
                  時間  ☆☆


ピクチャレスクガーデン(初級~中級) 一年草 ☆☆☆☆☆ 宿根草
                   広さ ☆☆☆☆☆ 狭さ
                    木 ☆☆☆☆☆ 森
                明(華やか☆☆☆☆☆ 暗(落ち着き)
                 ミックス ☆☆☆☆☆ 単群植
                   ART ☆☆☆☆☆ 野趣
                   バラ 
                  手入れ ☆☆☆☆
                    食 ☆ 
                   時間 ☆

 

満足度はあえて書きません。
ガーデンの好みは人によって様々だからです。

( )内の一般とは「植物を育てていない方々」。
上級とは「一寸マニアックな植物の楽しみ方をするような方々も満足できるかも」という気持ちがこもっています。

 


湘南の隠れ屋ガーデンレストラン

2011年12月10日 12時10分44秒 | お出かけ先の庭と花

今朝、我が家の庭は初氷でした。冷え込みました~
晴れたのでガーデニングしようと思いましたが、土が凍っていて出来そうにありません。

 

先日、長女が代休を取ったので、二人で半年前から行きたいね~と話していた市内海側にあるレストラン「Village(ヴィラージュ) 片瀬山」へ行きました。
長女の知り合いが「あのような庭にしたい」と言ってたのだとか。

住宅街の一角にある、隠れ屋的なレストランで、室内は落ち着いた西洋アンティークな雰囲気
ピクチャーウインドウから眺めるお庭は、秋バラが少し咲いていて、クリスマスローズはまもなくの開花を待機中。
煉瓦作りのスモークハウスはシェフの手作り。


カトラリーもお皿も使い込まれた感じで、それがアンティークなインテリアと似合っていてシック
お料理はフレンチで、どれも温か味のある味わい。
前菜のスモークサーモンは、自家製スモークハウスで作ったのかしら
私の選んだメインのお肉(右上)は柔らかく、長女の選んだお魚料理(右下)はソースが特に美味しかったようで、嬉々として食べてました。
どれも美味しく、庭の話をしながら母娘で、一寸贅沢なランチしちゃいました

食後はお庭を散策させていただきました。
アレコレ見ることに夢中だった写真担当の長女は、肝心の庭の写真を撮り忘れ

北斜面に作られた庭には、バラが100本ぐらいあるのだそうで、マダムが「バラの見頃に訪れていただきたい」と仰るのも当然ですね。
でも、私達みどり愛好家はバラが無くても十分楽しめ、庭作りのヒントも頂きました。
こちらの庭はマダムが無農薬で管理しているのだそう。素晴らしいです。

次回は是非ともバラの頃にバラ好き&食通の友人を誘って行っちゃおうかな~

 

 


みどりのサポーター養成講座 最終回

2011年12月09日 12時20分32秒 | ガーデニングセミナー

全8回の「みどりのサポーター養成講座」も昨日で最終回。
市内でも老舗で有名ガーデニングショップ「アウトテリア民園」のオーナーで、「趣味の園芸」の講師やガーデンデザイナーとしても活躍している井出洋介さんが「室内園芸の楽しみ方」と題して、観葉植物の育て方や飾り方など、実演も交えてお話してくださいました。

昔、日本の室内の暖房はコタツや火鉢が中心だったので、部屋内の気温が低く観葉植物は枯れ、一年一年買い換える物だったそうです。
暖房が発達すると観葉植物は何年にもわたって育てる事ができるようになり、大きくなったら一回り大きな鉢に移植する、株分けして増やすなどして育てるよう教えられました。
しかし、現代では大きくなりすぎたり、鉢が増えたりと、管理が大変なので、同じ樹形を保ちながら育てる方法が主流。
そのために「根を切って同じ鉢に植える」という方法を紹介してくださいました。

根回りした観葉植物の根を楔形に3箇所切り取り、底の根も少し取り除いて同じ鉢に植えると、大きくならずに育つとの事。
元気に育てるには水遣り(乾湿のメリハリ)が大変重要で、土の表面乾いたらたっぷり与える事。
なぜなら土が乾燥すると根と土の間に空間が出来、水をたっぷり与える事で、根から出た悪いガスを洗い流す事ができ、それが根ぐされさせず根を丈夫に保つ秘訣なのだとか。
温度管理も人と同じで、温度差の激しい場所は避けた方が良いとの事。


観葉植物を飾る際のポイントとして、ビッグプランツ(大きな植物)は一鉢ずつ丁寧に飾ること。
氏曰く「白いプラスチック製の鉢は洋服を着ていないのと同じ感じがする」ので、色合いや質感など、部屋にあったコンテナ、または鉢カバーをして飾る事。
いくつか持っていると何種類かのパターンを楽しめるとおっしゃって、色々試してくださいました。

また、鉢カバーは植物の植えてある鉢の大きさに拘らなくても良く、高さを工夫する事で、違った表情を見せてくれるそうです。
この籠は骨董品のような質感で、植物をポ~ンと置いただけで、空間が全く違って見えて、皆「ホ~ッ」と歓心
「年数のある植物(例えば年を経たポインセチアなどでも)は置いただけで、前から其処にあるような気がする」とも。

 

更にグループプランツの飾り方も実演。
「ビッグプランツが独唱なら、グループプランツは合唱で、ハーモニーでみせる」とのこと
一つの塊に、少し離して小さな塊を置くのも素敵な設え。
まるでデパートや高級レストランのディスプレイみたい
線の細い植物は、白い背景にすると映えるそうです。

他に、洋間にオリエンタルな雰囲気を与える観葉盆栽や、大昔プランツハンターが使っていた手法(ワーリアンケース)で植物を育て飾る瓶なども見せていただきました。
この瓶の中は一種のテラリウムとなっていて、植え付け時に与えた水だけで育ち続けるのだそうです。ただし直射日光は厳禁

また「床の間に観葉植物を飾る」とか、飾っている絵画にあわせて植物を飾る「プランツ&アート」の手法、「照明の使用上の注意」など教えていただきました。
「和室に合う植物は、どこに持っていっても合う」のだとか。
長く観葉植物を楽しむために、5~11月ぐらいは一日3時間ぐらい日光の当たる戸外で管理するのが良いとの事です。

最後に井出氏は「庭はマイナスする作業」(植えてから手入れをする=マイナスの作業)で、「それが庭を素敵にする」と仰ってました。
ちょっぴり「我が意を得たり」

5分ほど時間が余り、なんでも質問して良いことになったので、私が「庭作りにおいて何を大切にしていますか?」と問いましたら、
「(庭が)出来上がった時、『前から在ったみたい』と言われると、とても嬉しいです。」と。そして、
生活に和と洋が混在しているように、(これからは)庭も和と洋を分けずに存在し、溶け込ませ方でどちらにでもなるように(作っていく)」とも。

ショップのオーナーでありながら「売らんかな」ではないお話で、最終回、井出さんの講座を受けられて良かったです

 

               

 

前々回、メンバーで共同購入した玉崎先生のお勧めの園芸バサミが届きました


全回出席で、セミナーの修了証書も頂いて、バラ部会への参加も申し込み、来年から「みどりのサポーター」の一員です。
早速2月にはバラの剪定があるそう。
新しいハサミで、張り切って行こうっと

 


みどりのサポーター養成講座 七回目

2011年12月09日 10時23分33秒 | ガーデニングセミナー

今日は真冬並みの寒さで、東京では初雪が降りました。湘南地区ではどうかしらん。

 

この度もすっかり遅くなりましたが、11月10日の「みどりのサポーター養成講座」七回目の様子をアップします。
市内の巨木、大木などの樹木を訪ねて植生研究家の鈴木照治氏とともに、皆で観察会に出かけました。

巨木とは目の高さで目視して(目どおり)1m以上、胸の高さで幹の周りが一周3m以上の樹木。
大木とは、目どうり50cm以上、樹まわり150cm以上の樹木。
市内では毎年2~3本巨木がなくなるそうですが、同様に2~3本、巨木の仲間入りをする木があって全体本数は維持されているそうです。
その後公園から市内の神社へ巨木観察に歩きました。

根が上がった樹まわり5m以上のタブノキ

同神社に聳え立つタブノキ
この辺りはシイノキとタブノキの植生帯だったそうで、巨木にはその2種類が多いのだとか。
特にタブノキは成長が早いので、同様に他の木々が生えても、タブノキの下になり枯れていったのだそうです。

 

神社の後は、少し歩いて湘南高校のクスノキを観察に行きました。
初代校長の「日本一の学校をめざす」という志の元に多くの有名文化人や研究者や政治家などを輩出してきた県内屈指の名門校。
楠木正成にあやかって1933年に湊川神社よりいただいたクスノキが校門の両脇に植えられています。
樹齢約80年になるのでしょうか。
(写真は右側の細い方。)目どおりやく1m、樹まわり4mの大木です。

戦前は100年ぐらいのサイクルを見通して、一本切ったら10本植え跡継ぎを育てていたそうですが、戦後からごく最近までは跡継ぎを植えることがなかったので、50年間の空白期間があるのだそうです。
それが今後どの様に環境に影響していくか興味深いとの事でした。

今回も、同じ市内でも海側と私の住んでいる内陸側とでは、樹木にいたっても植生にかなりの差があると知りました。
ウチから二駅海側に、一つ北限があるみたいです。
小さな範囲なのに、植物って結構敏感なものなのだと感心したしだい。

1時間半ぐらい歩きましたかね~。フィールドワーク、楽しかったです。