虫えい(虫こぶ)が出来やすい樹木にはクヌギやコナラ、ミズナラなどのナラ類、エゴノキ、ブナなどが挙げられますがイスノキも虫えい(虫こぶ)のデパートと言って良いほど沢山の種類が見られます。今回は以前にも紹介したことのあるイスノキハタマフシの登場です・・・
イスノキの葉の表面に半球形の虫えい(虫こぶ)が作られ、葉裏は円錐状に突起します。
えい形成生物はヤノイスアブラムシで、葉表の虫えい(虫こぶ)は黄緑色、日当たりの良いところでは赤くなります。5月中~下旬に有翅胎生虫が脱出した後に寄生された葉はほとんどが落葉するようです。
イスノキの芽の基に産卵されて卵のまま越冬し、4月頃に孵化して集まり新葉の裏側で吸汁を始め、その刺激で盛り上がってきた虫えい(虫こぶ)内で増殖を続け5月中旬ころに葉裏の突出した部分が開いて有翅胎成虫が出現します。
有翅胎生虫はコナラに移住して幼虫を産卵し成虫となって夏を越し10月頃から産仔して、これが有翅胎生虫となってイスノキに戻って両生世代の虫を産んで、それが交尾して芽の基部に卵を産むのだそうです。
にほんブログ村ランキングに参加中です。どれでも、お好きなバナーをポチッと一押し・・・ご支援お願いします。(2198話目)
虫こぶハンドブック | |
クリエーター情報なし | |
文一総合出版 |